コナラ(小楢)とは、雑木林の代表種として知られるブナ目ブナ科コナラ属の落葉性広葉高木です。
樹皮は濃灰色で、縦に裂けるので、表面がセーターのガーター編み目のようです。
地上部に比べ、根は太く深く伸張し、特に主根がしっかり発達するので、台風や大雨などでも倒壊のおそれが少ない。それに対し、スギ(杉)は根を浅く伸ばすので正反対の性質となります。
葉は緑色で互生に付きますが、秋に黄色や赤に紅葉し、枯れて茶色になったまま冬を越し、春に落葉します。
春、薄緑色の小さな雄花が房状に垂れ下がって開花し、雌花は黄褐色で小さく目立たず上向きに固まって開花します。
秋に帽子(殻斗)で覆われた果実(どんぐり)がなります。
どんぐりは最初は緑色で丸い形状をしていますが成熟すると細長く伸び茶褐色になります。
最終的には落下します。
木材は公園樹や薪炭、シイタケの原木として利用され、ドングリはアク抜き後に粉にして食料にされます。
同じコナラ属に、ミズナラ(水楢)やアラカシ(粗樫)、ウバメガシ(姥目樫 )、シラカシ(白樫)、クヌギ、アベマキ、カシワ(柏)等があります。
特に、ミズナラ(水楢)は、オオナラ(大楢)と呼ばれ、それに比べて本種は小さいのでコナラと命名されました。
コナラとミズナラは似ていますが、コナラの葉柄は長く、ミズナラは無いか短いこと、
葉縁の鋸歯がコナラは穏やかなのに対し、ミズナラは粗い、
一般名:コナラ(小楢)
学名:Quercus serrata Murray
別名:ホウソ
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱ブナ目ブナ科コナラ属
分布地:沖縄を除く北海道〜九州の日本全土、朝鮮、中国 環境:雑木林
生活型:落葉性広葉高木
樹高:20〜25m 樹径:20〜25cm 樹皮色:灰色
株:雌雄同株で雌雄異花
葉身長:5〜15cm 葉幅:5cm 葉形:倒卵形 葉縁:大きく尖る鋸歯 葉色:緑(表)、薄緑(裏)→秋に黄色や朱色に紅葉 葉のつき方:互生 葉柄:長い(1cm) 葉身基部形:円形
雄花色:黄褐色 雌花色:茶褐色 雄花序長:8cm 開花期:4〜5月
果実タイプ:堅果 結実期:秋 果実長:2cm 果実形:細長い楕円形 殻斗:うろこ状で浅い
■関連ページ
コナラ(小楢)
木のお椀(2011年12月18日)
樹木図鑑
城ヶ崎海岸磯釣り(2011年10月15日)
熊本動植物園−樹木編
谷津干潟(2009年5月31日)
どんぐり
どんぐり-9月の花#2(2007年、湯布院)
カ行の花図鑑
花暦2004年
花暦
|