ホーム > かぎけんブログ > かぎけんPickUpNEWS > 医療研究費の動向(2017年7月13日 藤田明希)
医療研究費の動向(2017年7月13日 藤田明希)
投稿日:2017/07/13
カテゴリ:かぎけんPickUpNEWS

Natureに米国国立衛生研究所(National Institute of Health)の予算が増額される見込みとの記事が掲載されました。間接経費を中心に18%予算を削減するとしたトランプ大統領の施政方針と反対の方向で、議会と大統領の折り合いの悪さが伺えます。

記事によるとNIHに対する予算額は11億ドル増額されて、352億ドルを見込むそうです。ちなみに研究機関の組織体系が日本とは違うので直接の比較は少々危険ですが日本医療研究開発機構向けの予算が要求ベースで1529億円です。ドルに直すと14億ドルくらいでNIHの25分の1程度。

もちろん国としての予算規模も違いますし、予算の流れも違いますから直接の比較は意味がないにせよ、何をするにも先立つものは必要です。日本での研究でなかなか世界レベルで戦える分野が少ないもの首肯できます。

但しNIHでも将来的に効果が期待されるアルツハイマー型認知症やがんに関する研究に重点を置いて、基礎研究に関する点はこのニュースでは言及がありません。察するに基礎研究に対する予算措置は米国でも日本と同様優先はされていないのでしょう。とはいえ、予算規模の違いに基づく研究開発力を想像すると彼我の差はそう簡単に埋められるものではないのは言うまでもありません。

ニュース元 Nature, 官邸
US lawmakers seek $1.1 billion boost for the NIH
平成29年度 医療分野の研究開発関連予算の概算要求のポイント