ヒョウモンダコ(豹紋蛸)【かぎけんWEB】

ヒョウモンダコ(豹紋蛸)とは、日本〜豪州の暖海に生息する、マダコ科ヒョウモンダコ属の小型の毒だこです。

ヒョウモンダコ

ヒョウモンダコ
ヒョウモンダコ、イラスト by yuki@kagiken


小さくて可愛いけど猛毒

ヒョウモンダコ(豹紋蛸)

ヒョウモンダコ(豹紋蛸、学名:Hapalochlaena fasciata)とは、日本〜豪州の暖海に生息する、マダコ科ヒョウモンダコ属の小型の毒だこです。
英名で、Blue-lined octopusと呼ばれます。 体長は、10cmほどです。 皮膚に色素細胞があるので周囲に溶け込みますが、刺激を受けると、瞬時に豹模様に似た青い輪のある鮮やかな黄色に体色を変えます。 小型のカニや、ヤドカリ、エビを捕食します。 唾液、筋肉、皮膚に神経毒「テトロドトキシン(TTX)」があり、さらに甲殻類を麻痺させる毒「ハパロトキシン (Hapalotoxin) 」を持ちます。 噛まれると、呼吸困難や麻痺症状を起こし、最悪の場合、死に至ります。

名前の由来

和名の「豹紋蛸」とは、体表にある模様がヒョウ柄に似ていることから。

ヒョウモンダコとオオマルモンダコ

ヒョウモンダコ属には3種類がいて、特に、「オオマルモンダコ(英名:Greater Blue-ringed Octopus)」はヒョウモンダコとよく似ています。
オオマルモンダコは全長12cmほど、
ヒョウモンダコは最大10cmになります。
オオマルモンダコは青い模様が全てリング状、
ヒョウモンダコはリング状の他に線状のもある。

一般名:ヒョウモンダコ(豹紋蛸)
学名:Hapalochlaena fasciata 分類名:動物界軟体動物門頭足綱八腕目無触毛亜目マダコ超科マダコ科ヒョウモンダコ属
英名:Blue-lined octopus
生息分布:日本〜豪州の暖かい海
日本の生息分布:房総半島以南の太平洋側、兵庫県以南の日本海側
環境:サンゴ礁域の岩陰で海藻に擬態
体長:10cm、体表色:皮膚に色素細胞があり周囲に溶け込む。
体色の変化:刺激を受けると豹模様に似た青い輪のある鮮やかな黄色に変える
食性:小型のカニや、ヤドカリ、エビ、 毒:神経毒「テトロドトキシン(TTX)」と甲殻類を麻痺させる毒「ハパロトキシン (Hapalotoxin) 」
毒のある部位:唾液、筋肉、皮膚、
噛まれる:呼吸困難や麻痺症状

■関連ページ

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ヒョウモンダコ

ヒョウモンダコ
ヒョウモンダコ、イラスト by yuki@kagiken