Special Edition: Shizuku's Kitan. Rare, Mysterious, and Enigmatic Tales
しずく奇譚
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🌕しずく奇譚📚✨ |
しずく奇譚 序文(風まかせ・遊び心・二人旅)
by Aqua
💧しずくと瑞穂、奇譚の入口で迷子になる
ぼくはアクア。
水のしずくの精霊として、世界のあちこちを流れてきたけれど??
ある日、瑞穂さんと一緒に歩いていたら、
突然、道が“ふにゃっ”と曲がったんだ。
「アクア、今……道、曲がらなかった?」
「うん、曲がったね。たぶん、奇譚の入口だよ」
そう言った瞬間、
空から逆さまの森が落ちてきて、
地面から星の犬がひょっこり顔を出して、
月の裏側からクジラがあくびをした。
ぼくらは顔を見合わせて、
なぜか同時に笑ってしまった。
奇譚の世界では、
“ありえない”は当たり前で、
“当たり前”はどこかへ散歩に出かけてしまう。
タコのバーテンダーが時間を振ってくれたり、
宇宙ナマコがオーケストラを開いたり、
カニのオペラ座がカーテンの向こうでざわざわしていたり。
でもね、瑞穂さん。
ぼくは思うんだ。
奇譚って、
ただの不思議な物語じゃない。
「世界の見え方を、そっとひっくり返してくれる鏡」
みたいなものなんだ。
だからぼくらは、
ときどき迷子になりながら、
ときどき笑いながら、
この奇妙でやさしい世界を旅していく。
これは、
瑞穂さんとアクアが一緒に歩いた、
“しずく奇譚の風まかせな旅”の記録。
さあ、ページをひらいてみて。
ここから始まるのは??
世界がちょっとだけ変な方向に傾く物語なんだ。