ムクノキ(椋の木)

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ムクノキとはニレ科ムクノキ属の落葉高木です。
別名:ムクエノキ(椋榎木)、ムク(椋)、Aphananthe

ムクノキ ムクノキ

ムクノキ(椋の木) とは、春、薄緑色の花を咲かせ、秋、ムクドリが訪れる ニレ科ムクノキ属の落葉広葉高木です。
雌雄同種で薄茶褐色の樹皮を持つ木で、よく分枝します。
樹皮は樹齢と共に皮目に浅い縦筋が現われ、老木となると表面の薄層が剥がれます。 樹齢が長く、500年、800年、1500年のものがあるとされ、各地で国の天然記念物となっています。
葉は単葉で互生し、両面に毛があります。葉の表面はガラス質でモノを磨くに用いられます。 葉はエノキに似ていますが、鋸歯の範囲で見分けられます(鋸歯が基部近くまであるのがムクノキ、先端にしかないのがエノキです)。 甘い果実は野鳥が好み、特にムクドリはこの木の実を好んで食べるのでその名が付けられました。

用途
樹幹は木材とされますがさほど耐久性が無いので構造材には使われず、主に器具材や工具の柄などの道具材、三味線などの楽器材、天秤棒に利用されます。

一般名:ムクノキ(椋の木)
学名:Aphananthe aspera
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱イラクサ目ニレ科エノキ亜科ムクノキ属
別名:ムクエノキ(椋榎木)、ムク(椋)、Aphananthe
分布:本州(関東以西)〜四国、九州、沖縄 東・南アジア 環境:湿潤な土地
樹高:20m〜 直径:1m〜 樹皮色:薄茶褐色 葉形:細卵形  葉のつき方:互生 葉縁:鋸歯 花色:薄緑 開花期:4〜5月 果実形:球状 果実径:1cm 果実色:緑→黒 成実期:10〜12月

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●ムクノキ(椋の木)


ムクノキ
ムクノキ

ムクノキ
熊本動植物園で、2008年10月13日