マボヤ(まぼや、真海鞘)) とは、マボヤ目マボラ科マボラ属の海産動物です。
単に、ホヤ(ほや、海鞘)とも言います。
日本全国の潮下帯〜深海に生息する他、宮城と岩手で養殖しています。
●生態
幼生時はおたまじゃくしのような体形をしており遊泳していますが、
成体になると岩や貝に固着します。
体内でセルロースを生成し、パイナップルのような外観・色をしているので「海のパイナップル」と呼ばれます。
●どんな生き物?
雌雄同体で、体長は20cmほど、外套膜は縦に紡錘形をしており赤く薄く硬く疣イボした丈夫な表皮であり、頂部にドライバーのプラス(+)の形をした入水管と、マイナス(−)の形をした出水管が一つずつあります。
外套膜に覆われた、身も縦に紡錘形をしており橙色で柔らか肉厚は1cmほどです。
外套膜と身は癒着しておらずすぐに剥けます。身の中には海水がたくさん入っています。
食性は入水管で植物性プランクトンやデトリタスを摂取し、出水管で不用な残滓や海水、排泄物を排出します。産卵期は秋〜春です。
●海産物の食材
特に東北地方の名物料理であり、好んで食べられます。
料理方法には、刺身や、酢の物、塩辛、莫久来(バクライ、ホヤの身とナマコノ腸の海鼠腸を合わせた塩辛)、干物、茹ホヤなどがあります。
鮮度が落ちると深いな臭いを発生し不味くなるので鮮度の良いものを食べましょう。
一般名:マボヤ(まぼや、真海鞘)
学名:Halocynthia roretzi
分類名:動物界脊索動物門尾索動物亜門ホヤ綱マボヤ目マボヤ科
別名:海のパイナップル、Ascidian、Sea squirt
生息分布:日本全国、特に、北海道〜東北北部 生息環境:潮下帯〜深海、(養殖)
雌雄:雌雄同体
体長:20cm 外套膜(穀皮):赤く薄く硬く疣イボした表皮であり頂上部に
ドライバーのプラス(+)の形をした入水管と、マイナス(−)の形をした出水管がある。
外套膜の形:紡錘状
身の形:縦に紡錘形 身色:橙色 肉厚:1cm
食性:入水管で植物性プランクトンやデトリタスを摂取 出水管:不用な残滓や、海水、排泄物を排出
産卵期:秋〜春
用途:海産物の食材
料理方法:酢の物、刺身、塩辛、莫久来(バクライ、ホヤの身とナマコノ腸の海鼠腸を合わせた塩辛)、干物、茹ホヤ
備考:体内でセルロースを生成 天然ものの他、宮城と岩手で養殖
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無脊椎動物図鑑
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