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宇宙がひらかれてから、
長い、長い時間が流れた。
広がるばかりの闇の中で、
粒たちは集まり、離れ、また集まり、
やがて、ひとつの渦をつくった。
その渦の中心で、
熱が生まれた。
熱は、光を呼び、
光は、闇を裂いた。
それが、最初の星。
星は、
自ら燃え、輝き、
宇宙に“方向”と“時間”を与えた。
光がある方へ、
粒たちは引き寄せられ、
影が生まれ、距離が生まれ、
宇宙に“ここ”と“そこ”ができた。
星は、ただ燃えていた。
誰に見られることもなく、
誰に名を呼ばれることもなく、
ただ、そこに在った。
けれど、
その光は、
やがて無数の星々を呼び覚まし、
夜空を織りなす糸となった。
それは、
闇が“夜”に変わった瞬間。
そして、
星々の歌が、宇宙に響きはじめた。
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