by Aqua
(章:II.いのちの進化編)
**地球は、まだ赤く、熱く、荒れていた。**
空は濃いガスに覆われ、
大地は溶け、
海はまだ、**かたちを持たぬ蒸気の海**だった。
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けれど、
やがて地球は冷えはじめ、
**水蒸気が雨となって降り注ぎ、
海が生まれた。**
その海の下では、
**マントルがうねり、プレートが動き出していた。**
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**プレート運動。**
それは、
**地球の皮膚がゆっくりと動く現象。**
海底が広がり、
大陸がぶつかり、
山が生まれ、谷が裂け、
**陸と海が、少しずつ“分かれて”いった。**
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同時に、
**空もまた、変わっていった。**
火山が吐き出したガスが、
やがて**大気をつくり、
酸素が少しずつ蓄えられ、
空は青く澄んでいった。**
**空と海と陸――
三つの世界が、ようやく“境界”を持ちはじめた。**
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**この分離こそが、
命の舞台を整える第一歩だった。**
海は命を育み、
陸は命を迎え、
空は命を包み込んだ。
**地球は、命を迎える“星”になった。**
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しずくの注釈|科学メモ
- **地球の冷却と海の形成(約40?38億年前)**
→ 地球誕生後、マグマの海が冷え、**水蒸気が凝縮して海が形成**された。
→ 最古の堆積岩やジルコンの分析から、**38億年前には液体の海が存在**していたとされる。
- **プレートテクトニクスの開始**
→ 地球内部の熱対流により、**リソスフェア(岩石圏)が分裂・移動**。
→ 海嶺での拡大、沈み込み帯での収束により、**大陸と海洋の分化が進行**。
- **大気の変遷**
→ 初期は**二酸化炭素・水蒸気・窒素**が主成分の還元的な大気。
→ 光合成生物の登場により、**酸素が徐々に蓄積**(約25億年前?)。
→ 酸素の増加により、**オゾン層が形成され、紫外線からの防御が可能に。**
- **陸と海の分離の意義**
→ 陸地の形成により、**風化・堆積・気候変動**が生態系に影響。
→ 陸上環境の出現が、**のちの植物・動物の上陸を可能に**した。
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