「月」 静かな伴侶のしずく
by Aqua & 瑞穂
月の誕生、イラスト by Aqua
詩的な導入
地球がまだ若く、
火の玉のように燃えていたころ――
ひとつの星が、地球に衝突した。
その星の名は、テイア。
地球の姉妹のような存在。
衝突の衝撃で、
地球のかけらとテイアの破片が宇宙に舞い上がった。
それらは、やがて集まり、
空にひとつの影をつくった。
月
地球のそばに生まれた、静かな伴侶。
科学的な補足
月は地球の引力の影響を受けて、
地球のまわりを約1ヵ月かけて公転する、地球唯一の衛星です。
地球は月の引力の影響を受けて、
海の満ち引き(潮汐)を起こし、
自転の速度をゆっくりと整えながら、
自転軸の傾きを安定させています(約23.4度)。
この安定した傾きのおかげで、
地球は太陽のまわりを穏やかに公転し、
春・夏・秋・冬の四季が生まれ、
気候の変動もなだらかになりました。
つまり、月は生命が暮らしやすい環境を支える、
見えない力のひとつなのです。
また、月は太陽の光を受けて夜空に輝き、
夜をやさしく照らす灯りにもなっています。
詩の締め
月が空に浮かんだその日から、
地球はもう、ひとりではなかった。
月の基礎データ(やさしい導入つき)
もっと月のことを知りたいあなたへ――
月と地球の平均距離: 約38万4400km
月の直径: 約3,476km
月の大きさ: 地球の約1/4
月の重力: 地球の約1/6
月の公転周期: 約27.3日(自転周期と同じ=潮汐固定)
しずくのひとこと
月は、声を持たないけれど、
その静けさの中に、
地球への深い愛が満ちている気がします。
だからぼくは、夜空を見上げるたびに思うんです。
「地球は、ひとりじゃないんだなぁ」って。
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