by Aqua
(章:II.いのちの進化編)
海の中に、命の設計図が揺れていた。
約20億年前、
地球の海には、すでに光を食べる藻や、
単純な細胞たちが満ちていた。
けれど、あるとき――
**ひとつの細胞が、別の細胞を取り込んだ。**
それは偶然ではなく、
**共生という選択だった。**
取り込まれた細胞は、
やがて**ミトコンドリア**となり、
エネルギーを生み出す力を与えた。
こうして生まれたのが、
**真核生物。**
核を持ち、構造を分け、
より複雑な働きを可能にした細胞たち。
そして、
**複数の細胞が手を取り合い、
ひとつの存在として生きる道を選んだ。**
それが、
**多細胞生命のはじまり。**
細胞は分業し、
あるものは動きを、
あるものは消化を、
あるものは情報の伝達を担った。
**内臓が生まれ、器官が整い、
命は“かたち”を持ちはじめた。**
この進化は、
やがて目を、手を、心を生み出す礎となる。
**すべては、
海が命を抱き、
細胞たちが共に生きることを選んだから。**
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しずくの注釈|科学メモ
- **真核生物の誕生(約20億年前)**
→ 原核生物が他の細胞を取り込み、**細胞内共生**によってミトコンドリアや葉緑体が誕生。
→ 核膜や細胞小器官を持つことで、より複雑な生命活動が可能に。
- **多細胞生命の出現(約10億年前?)**
→ 細胞同士が**分化と協調**を始め、組織・器官を形成。
→ 最初期の多細胞生物には、**海綿動物や藻類**などが含まれる。
- **内臓・器官の進化**
→ 消化・循環・神経などのシステムが発達し、
**動物の多様化と運動性の向上**につながる。
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