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(章:II.進化と拡がり編)
by Aqua
それは、約4億7千万年前――
まだ大地が、岩と砂と風に支配されていたころ。
海の中で生まれた命たちは、
ついに“陸”という新たな世界に目を向けはじめた。
最初にその一歩を踏み出したのは、
植物たちだった。
海藻の仲間から進化したコケ植物が、
湿った岩肌に根を下ろし、
陸に“緑”という色をもたらした。
地球最初の陸上植物コケ(苔)
やがて、
シダ植物やトクサ、ヒカゲノカズラのような
維管束植物が現れ、
根・茎・葉を発達させて、
水を運び、空へと背を伸ばしていった。
植物たちは、
水のない世界で生きるために、
“乾燥”という試練に立ち向かった。
- 表面を覆うクチクラ(蝋の膜)
- 気孔によるガス交換
- 胞子による繁殖戦略
それらの工夫が、
命の緑を大地に広げていった。
そして、
植物がつくった“陸の舞台”に、
やがて動物たちが登場する。
それが、次の滴――
「陸をめざした魚たち」へと続く物語。
しずくの注釈|科学メモ
- 植物の陸上進出
→ 最初期の陸上植物はコケ植物(約4億7千万年前)
→ 続いてシダ植物・裸子植物が登場(デボン紀)
→ 根・維管束・クチクラ・気孔などの進化が鍵
- 陸上生態系の基盤
→ 植物が光合成により酸素を供給し、
土壌を形成し、他の生物の生息環境を整えた
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