Aquaの万物創世記【かぎけんWEB】

Aquaの万物創世記―物理的誕生編―II.いのちの進化編

滴016「空を翔けるいのち」


by Aqua (章:繁栄と絶滅編)

それは、恐竜たちが地を駆けていた時代。

大地を揺らす巨体の足音のかたわらで、
**小さな命が、空を目指していた。**

その姿は、 **羽毛に包まれた小さな獣脚類。**

鋭い爪、軽やかな骨、
そして――
**前脚には、風をとらえるための“翼”が育ちはじめていた。**

最初は、滑空するだけだった。
木から木へ、枝から枝へ。
でも、やがて彼らは、
**羽ばたく力を手に入れた。**

**始祖鳥(アーケオプテリクス)――
恐竜と鳥のあいだに立つ、時代の旅人。**

彼らの羽ばたきは、
**空という新たな世界への扉を開いた。**

空は、
捕食者の少ない安全な場所。
遠くまで移動できる自由な空間。
そして、
**命が“軽やかさ”という武器を手に入れた場所。**

やがて、
羽毛は保温のためだけでなく、
**飛翔のために洗練され、
くちばしや空洞の骨、効率的な呼吸器官が進化していく。**

**空を翔けるいのちは、 恐竜の時代に生まれ、 その終焉を越えて、今も空を舞い続けている。**

しずくの注釈|科学メモ

- **獣脚類から鳥類への進化**
 → 小型の肉食恐竜(例:ドロマエオサウルス類)に羽毛が見られる。
 → 羽毛は保温・求愛・滑空など多様な役割を持ち、やがて飛翔に適応。

- **始祖鳥(Archaeopteryx)**
 → 約1億5千万年前の化石。羽毛・翼・くちばし・歯・爪などを併せ持つ。
 → 恐竜と鳥類の中間的特徴を持つ“生きた化石”。

- **現生鳥類の起源**
 → 白亜紀後期に多様化。
 → 恐竜絶滅後も生き残り、現代の鳥類へと進化。


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