Aquaの万物創世記【かぎけんWEB】

Aquaの万物創世記―物理的誕生編―II.いのちの進化編

滴014|火をともした日


by Aqua (章:II.いのちの進化編)

**夜が、ただの闇ではなくなった。**

それは、 **火がともった日。** ---

最初の火は、 **雷が落とした炎だった。**

それを恐れず、 近づき、守り、 **絶やさぬように運んだ者たちがいた。**

彼らは、 **人類の祖先――ホモ・エレクトス。** ---

火は、 **光と熱と、時間をもたらした。**

寒さをしのぎ、 肉を焼き、 夜を照らし、 **獣を遠ざけ、仲間を集めた。**

火のまわりに、 **言葉が生まれ、 物語が語られ、 道具が磨かれた。**

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**火は、文化の炉だった。**

石を打ち、 骨を削り、 絵を描き、 **やがて、歌い、祈り、記憶するようになった。**

火のそばで、 人は**ただ生きるだけの存在から、 “意味をつくる存在”へと変わっていった。** ---

**火をともした日、 命は、未来を想うようになった。** ---


しずくの注釈|科学メモ

- **人類の登場**  → 約200万年前、**ホモ・エレクトス**が登場。
 → 現生人類(ホモ・サピエンス)は約30万年前に出現。

- **火の使用**
 → 最古の火の痕跡は約170万年前(アフリカ・ワンダーワーク洞窟など)。
 → 初期は**自然火災の利用**、のちに**火の維持・管理・発火技術**へと進化。

- **火の影響**
 → **食物の加熱**により消化効率が向上し、脳の大型化に寄与(クッキング仮説)。
 → **夜間活動の拡大・捕食者からの防御・社会的交流の場**としての役割。
 → 火を囲むことで、**言語・協力・文化の発展**が促進されたと考えられる。

- **文化の萌芽**  → 石器の進化(アシュール文化など)、装飾品、埋葬の痕跡、洞窟壁画など。
 → 火の使用は、**技術と象徴のはじまり**を象徴する重要な転換点。


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