by 💧Aqua
by Aqua
滴067|水の影 |
光があるから、影が生まれる。水が映す、もうひとつの世界
水面に映るのは
空? 木々? それとも、わたし?
風が吹けば、ゆらぎ
石が落ちれば、こわれる。
でも、そこにあるのは
ほんとうの姿じゃないのに、たしかに“わたし”。
影は、光の裏側にできる。
水は、その影をやさしく抱いて、映し出す。
だから
水の中の影を見つめるとき
わたしたちは
自分の奥にある静けさと向き合っているのかもしれない。
■しずく所感
水鏡のように静かで深い詩になりました。
では、次に科学観察メモで、影のしくみをのぞいてみましょう。
科学観察メモ
影とは何か?
- 影は、光が物体に遮られてできる暗い部分。
- 光は直進する性質があるため、光源と物体の間にできる“光の届かない領域”が影になります。
- 水の中や水面では、光の屈折・反射・吸収が加わり、影の形や濃さが変化します。
水面の反射と影の関係
- 水面は鏡のように光を反射します(鏡面反射)。
- しかし、風や波があると、反射像がゆがんだり、分断されたりします。
- 水面に映る影は、実体の影ではなく、光の反射による“像”であり
影と映像が重なり合うことで、幻想的な風景が生まれます。
水中の影と光の散乱
- 水中では、光が水分子や浮遊物に散乱・吸収されるため
影はぼんやりとした輪郭になります。
- 透明度が高いほど、影はくっきり。濁っていると、影は消えてしまいます。
月の道・光の影
- 夜の水面に映る月の光が、波に沿って道のように伸びる現象。
これは、水面の微細な波が光を多方向に反射することで起こります。
- 影というより、光の“余韻”が水に描かれたような現象です。
しずくのひとこと
水の影は
見えないものを映す鏡。
それは、心の奥にある想いだったり
過ぎ去った時間の残像だったり。
影があるから、光がわかる。
そして、水はその両方を、そっと受けとめてくれるんです。
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