シロバナエンレイソウ(白花延齢草)とは
シロバナエンレイソウ(白花延齢草、学名:Trillium tschonoskii)とは、シュロソウ科エンレイソウ属の多年草である「エンレイソウ(延齢草、学名:Trillium smallii)」の近縁種で、白花を咲かせる多年生草本の野草です。
別名で、ミヤマエンレイソウ(深山延齢草)と呼ばれます。
北海道〜本州・四国の、山林〜高山の湿地や林内に自生します。
白花延齢草(T. tschonoskii)と延齢草(T.smallii)は似ていますが、両者の違いは、
白花延齢草は延齢草より高地に咲き、白花延齢草には花弁が有り花色は白(延齢草には花弁が無く外花被片は赤紫色)。
白花延齢草と延齢草の共通点は、3枚の大きな輪生葉を持つ成長の遅い植物で、開花まで10年程かかること。
茎丈は20〜40cmで、地下茎は短い。
葉柄は無く、大きな丸味を帯びた菱形の3枚の葉は直径8〜17cmあり直接茎に付き、3枚の葉の中央から短い花柄が伸びて3枚の緑色の外花被片(萼片)と、3枚の白い内花被片(花弁)、6本の雄蕊、先が3裂した1本の雌蕊を持つ花を横向きに1個咲かせます。
花後に、果実径2cm程の球形の液果が成り、熟すと紫黒色になります。
根茎は、漢方薬の延齢草根という胃腸薬の材料となります。
一般名:シロバナエンレイソウ(白花延齢草)
学名:Trillium tschonoskii
別名:ミヤマエンレイソウ(深山延齢草)、
分類名:植物界被子植物門単子葉植物綱ユリ目シュロソウ科エンレイソウ属シロバナエンレイソウ種、
分布:本州・四国・九州の日本、環境:低山〜高山の湿地、林内、
茎丈:20〜40cm、地下茎:短い、
葉柄:無、葉色:緑、葉の出る場所:茎頂、葉形:丸味のある菱状卵形で先鋭の葉が平開、葉の数:3枚、葉径:8〜17cm、
葉序:3枚が輪生、
開花期:4月〜6月、花の出る場所:茎頂、内花被片(花弁)色:白、内花被変数:3、花弁の先端:鋭く尖がる。花数:1個、
花の咲く向き:横向き、花径:3〜5cm、外花被片数:3、外花被片色:緑色、外花被片長:2〜2.7cm、雄蕊数:6、花柱:先端3裂、
果実型:液果、果実形:球形で6稜有、果実径:2cm、果実色:紫黒色、
寿命:15年、
特徴:雄蕊の葯と花糸は同長
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サ行の花図鑑
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