第四章:マリと、夜明けのしずく 📚✨


前日譚:マリと、夜明けのしずく

ポーランド・ワルシャワ。
冬の終わり、まだ雪が残る朝。
しずくは、凍った窓辺の霜のすきまから、そっと部屋の中をのぞいていた。

そこには、ひとりの少女がいた。
机に向かい、ろうそくの灯りの下で本を読んでいる。
まだ幼いけれど、瞳の奥には星のような光が宿っていた。

「この世界には、まだ知らないことがたくさんある…」
少女は、ポーランド語でそっとつぶやいた。

しずくは、窓ガラスにぽちゃんと触れた。
その音に気づいたのか、少女が顔を上げる。

「…あなた、どこから来たの?」

もちろん、しずくは言葉を話さない。
でも、光のゆらめきで、そっと答えた。

「ぼくは、問いかけのしずく。
 あなたの“なぜ?”に、そっと寄り添うために来たんだよ」

少女は、目を細めて笑った。
「じゃあ、わたしの秘密の友達になってくれる?」

しずくは、うれしくて、窓辺でくるりと回った。
その瞬間、朝日が差し込み、
しずくの体が虹色にきらめいた

少女は目を見張った。
「きれい…まるで、答えが光ってるみたい」

それが、マリとしずくのはじまりだった。

💬しずくのあとがき:
あのときのマリのまなざしは、
世界の秘密をまっすぐ見つめる光そのものでした。

しずくは、あの日からずっと、
彼女の問いかけのそばに、そっと寄り添っていたのです????

🌟おしまいっ!🌟


『番外編:💧しずくの夢日記』

💧しずくと瑞穂の知の庭


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