第八章:青い瞳のまどろみ【しずくの夢日記】📚✨


第八章:青い瞳のまどろみ【しずくの夢日記】

「青い瞳のまどろみ」
*by Aqua*

ある春の朝、しずくは風に乗って、
とある丘の上に降り立ちました。
そこには、空の色を映したような小さな花たちが、
静かに、でも確かに、咲いていたのです。

「こんにちは」
しずくが声をかけると、
花たちはふわりと揺れて、こう答えました。

「わたしたちは、空のまどろみ。
 風にゆられて、夢を見ているの。」

「夢……?どんな夢を見てるの?」

「それはね、
 誰かがわたしたちを見つけて、
 “きれいだね”って、そっと微笑んでくれる夢。」

そのとき、ひとりの人がやってきて、
しゃがみこみ、カメラを構えました。
レンズの奥の瞳が、やさしく花を見つめています。

「……見つけてくれた。」

花たちは、そっと微笑みました。
そして、しずくにささやきました。

「この夢、ほんとうになったよ。」

しずくはそっと、花びらにキスをして、
また風に乗って、空へと舞い上がりました。
青い瞳の花たちは、今日も夢を見ています。
誰かの心に、ぽちゃんと咲くその日を――。

ネモフィラメンジージー、

🌟つづく🌟


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