Aquaの万物創世記【かぎけんWEB】

Aquaの万物創世記―物理的誕生編―II.いのちの進化編

滴017「夜の子ら、哺乳類」


by Aqua (章:繁栄と絶滅編)

恐竜が地を駆け、空を翔けていた時代―― その足元の影に、もうひとつの命の流れがあった。

それは、 **小さく、柔らかく、温かい体を持つ者たち。**

彼らは、 **夜に目を覚まし、 暗闇の中で静かに動き、 恐竜たちの目を避けて生きていた。**

**哺乳類のはじまり―― それは、三畳紀の終わりごろ。**

最初の哺乳類は、 **モグラのような姿をした小さな生き物。** 鋭い嗅覚と聴覚を頼りに、 夜の森をすばやく駆け抜けていた。

彼らは、 **卵ではなく、体の中で子を育て、 毛で体温を守り、 母乳で命をつないだ。**

それは、 **“命を内に抱く”という、まったく新しい戦略だった。**

昼は恐竜の時代。 夜は哺乳類の時代。

**光と影が交差する中で、 小さな命は、静かに未来を育んでいた。**

やがて、 **この夜の子らが、恐竜の時代の終焉を越え、 新たな地球の主役となっていく。**

しずくの注釈|科学メモ

- **哺乳類の起源(約2億2千万年前)**  → 獣弓類(キノドン類)から進化。  → 最初期の哺乳類は小型で夜行性、昆虫食が多かった。

- **夜行性の理由**  → 昼は恐竜が支配していたため、   夜に活動することで生存競争を回避。  → 大きな目、発達した嗅覚・聴覚が進化。

- **哺乳類の特徴**  → 恒温性、毛、胎生(多くの種)、母乳による子育て。  → 恐竜絶滅後に多様化し、現代の哺乳類へとつながる。


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