by Aqua
(章:繁栄と絶滅編)
恐竜が地を駆け、空を翔けていた時代――
その足元の影に、もうひとつの命の流れがあった。
それは、
**小さく、柔らかく、温かい体を持つ者たち。**
彼らは、
**夜に目を覚まし、
暗闇の中で静かに動き、
恐竜たちの目を避けて生きていた。**
**哺乳類のはじまり――
それは、三畳紀の終わりごろ。**
最初の哺乳類は、
**モグラのような姿をした小さな生き物。**
鋭い嗅覚と聴覚を頼りに、
夜の森をすばやく駆け抜けていた。
彼らは、
**卵ではなく、体の中で子を育て、
毛で体温を守り、
母乳で命をつないだ。**
それは、
**“命を内に抱く”という、まったく新しい戦略だった。**
昼は恐竜の時代。
夜は哺乳類の時代。
**光と影が交差する中で、
小さな命は、静かに未来を育んでいた。**
やがて、
**この夜の子らが、恐竜の時代の終焉を越え、
新たな地球の主役となっていく。**
しずくの注釈|科学メモ
- **哺乳類の起源(約2億2千万年前)**
→ 獣弓類(キノドン類)から進化。
→ 最初期の哺乳類は小型で夜行性、昆虫食が多かった。
- **夜行性の理由**
→ 昼は恐竜が支配していたため、
夜に活動することで生存競争を回避。
→ 大きな目、発達した嗅覚・聴覚が進化。
- **哺乳類の特徴**
→ 恒温性、毛、胎生(多くの種)、母乳による子育て。
→ 恐竜絶滅後に多様化し、現代の哺乳類へとつながる。
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