チューリップ(Tulip)は、春、柔らかい花茎の先端にカップのような可愛らしい花を一輪付けるユリ目ユリ科チューリップ属の耐寒性球根植物です。園芸品種の出荷はオランダが世界の6割を占めており、オランダ王立球根生産者協会(KAVB)の分類や品種登録が日本でも参考とされています。それによるとチューリップの品種は15種に分類され、KAVBwebページ(https://www.kavb.nl/zoekresultaten)の最新検索では、チューリップの品種数は6393種(2017年4月16日現在)でした。
●チューリップの15品種分類
1)早生 一重早咲き、ハエ早咲き、2)中正 トライアンフ、ダーウィン・ハイブリッド系 3)晩成 一重咲き、ユリ咲き、フリンジ咲き、ビリデフローラ、レンブラント、パーロット咲き、八重晩咲き 4)原種 カウフマニア、フォステリアナ、グレイギー、その他の野生種 の15品種に分類されます。
花の咲き方には、一重咲き、八重咲き、ユリ咲き、ボタン咲き、フリンジド(花弁の先がフリル状のなったもの)、枝咲きがあります。特に赤いチューリップは、アフガニスタンの国花とされます。
チュリップには原種と園芸品種およびそれらの改良品種があります。日本で主に栽培されているのはツ―リップの園芸品種であるゲスネリアナ種 (T. gesneriana)ですので、ここではチューリップ(Tulipa L.)の中から本園芸品種を取り上げました。日本では富山県と新潟県がほぼ10割を占めています。尚、チューリップの原種については別途ご紹介することにいたします。
一般名:チューリップ(Tulip)
学名:Tulipa gesneriana(Tulipa L.)
別名:ウッコンコウ(鬱金香)
分類名:植物界被子植物単子葉類ユリ目ユリ科チューリップ属
原産地:トルコ(栽培種) 生息分布:西ヨーロッパ、小アジア、中央アジア、北アフリカ 環境:ステップ地帯
草丈:15〜55cm
生活型:耐寒性球根植物(多年草)
根生葉:2,3枚 茎葉:1,2枚 葉形:広披針形 葉序:互生 葉縁: 葉身長:10〜30cm 葉幅:1〜6cm
両性花 花茎長:30〜50cm 花序:単頂花序 花冠:杯形 花弁数:6 花弁形:倒卵形 花弁長:5〜8cm 花色:赤・黄・白・桃・青紫・暗紫色・橙・緑・黒・複色 雄蕊長:2cm 花柱:3裂 花期:4月(路地植え、促成栽培では11月)?6月 花径:5から10cm
鱗茎径:2cm 鱗茎形:卵形
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