2月の花(2002年)

【かぎけんWEB】
四ッ谷、麹町、野沢温泉で、2002年2月

ウメ(梅) ジンチョウゲ(沈丁花)
ウメ(梅) / ジンチョウゲ(沈丁花)

プリムラジュリアン プリムラジュリアン
プリムラジュリアン

2月(2002年)は、まだまだ花の開花には厳しい時期なのでしょうか。 今月も紅梅や白梅が主役ですが、スキー場には霧氷や樹氷などが咲いています。 中にはこんなものまで飛び出したりして、良いのかなぁ。
プリムラジュリアン、パンジー、 ジンチョウゲ(沈丁花)  コウバイ(紅梅)、ハクバイ(白梅)  ホオズキ(鬼灯・酸漿)  ツバキ(椿)  ジュヒョウ(樹氷)  ネコヤナギ(猫柳)  タラノメ(たらの芽) 等、花の名前(学名、別名、科目名・属名、原産地、花色)と写真があります。

■関連ページ
2月の花(2002年)  ジンチョウゲ(沈丁花)  コウバイ(紅梅)、ハクバイ(白梅)  ホオズキ(鬼灯・酸漿)  ツバキ(椿)  ジュヒョウ(樹氷)  ネコヤナギ(猫柳)  プリムラ(primula)  パンジー(pansy) 


プリムラジュリアン
プリムラジュリアン
2002年2月26日、麹町で

冬から春にかけて可愛らしく咲くのがこのプリムラです。良く見かける花です。ジュリアンの他にもオプコニカやポリアンサ、サクラソウなどがあり、綺麗で日持ちしますが、人によってはカブレることがあります。なんとそう言っている私も実はカブレてしまった一人です。以前、ベランダにずらっとサクラソウの鉢を並べて一人悦にいっていましたが、ある日突然、顔と手が爛れて痒くなってしまいました。近所のお医者さんに行ったら「水虫だ」と言われ、「ほんとかぁ。顔に水虫ができるものか(口に出してそのままの表現では言いませんが)」と毎日洗顔している私はその診断を疑いました。慶応病院に行ったらサクラソウの写真を出して⇒(つづく)

プリムラジュリアン
プリムラジュリアン
2002年2月26日、麹町で

「これに触りませんでした?」と聞かれました。「きゃー(とも言いませんが)、まさしくその通りです」。「一応パッチテストをしてアレルギーの原因物質を特定しましょう」ということで、次回、日常使っている糊などの化学製品や家で栽培している花の全て(花弁やガク、茎)を持参し、それらを1センチ四方に切って背中に貼られました。「2週間後に来てください」と言われましたが、その間の背中が痒いの痒くないの。「痒ーい!!!」。原因を一目で当てたお医者さんはさすがだと感心しました。特定機能病院に指定されるだけのことがあります。でも、パッチを剥がした後も随分長い間、背中がむず痒くてなりませんでした。

ジンチョウゲ(沈丁花)
ジンチョウゲ(沈丁花)
2002年2月、四ツ谷で

ジンチョウゲ(沈丁花)は、春先に良い香りをあたりに漂わせる樹高1〜1.5m常緑低木です。 枝先に20個ほどの花をつけますが、花弁の代わりに4つに切れた8mm程の筒状の萼が花弁のように見えます。 花色は内側が白で外側は赤紫をしています。葉は光沢を持ってやや厚く細長い楕円形をしています。 ジンチョウゲの園芸種にはこのような白や薄紅色の花を咲かせるや、斑入りのものもあります。

ジンチョウゲ(沈丁花)のページ
ジンチョウゲ(沈丁花)
ジンチョウゲ(沈丁花)
2002年2月、四ツ谷で

一般名:ジンチョウゲ(沈丁花)
学名:Daphne odora
別名:チョウジグサ(丁子草)、ズイコウ(瑞香)、センリコウ(千里香)
科属名:ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属
原産地:中国

これは四ツ谷〜市ヶ谷の街路樹となっているジンチョウゲ(沈丁花)ですが、 とても良い香りがします。沈丁花の汁にもカブレる人がいるようです。四ツ谷駅、外堀通り側の街路樹ですが、 沈丁花の葉や歩道にたくさんの鳥のフンが着いていました。ねぐらがあるのでしょうか。 やたら烏(からす)の姿を見かけましたが。

紅梅
紅梅(横川)

ウメ(梅)は、早春、葉より早く若枝に、 五弁または八弁の香りの良い白または紅、ピンクの小花を多数咲かせる落葉高木です。 果実は干して梅干や梅酒の材料として使われます。幹は湾曲し枝は横に張り出します。 文学では、万葉人が愛でた花木として知られ、また、 泉鏡花の「婦(おんな)系図−湯島の境内」に登場する湯島の白梅が有名です。

ウメ(梅)のページ
紅梅(横川)
紅梅(横川)

釜飯で人気の横川SAに咲いていた紅梅です。

一般名:ウメ(梅)
学名:Prunus mume
別名:コウブンボク(好文木)、ムメ、花の兄
分類名:バラ科サクラ(プルヌス)属
樹高:5〜10m 開花期:2〜3月 花径:2.5cm

白梅(麹町)
白梅(麹町)

会社の近所の郵便局に行く途中に咲いていました。今の時期は咲いている地域が多いです。

ホオズキと椿
ホオズキと椿(野沢温泉)

階段に生けてあった花とホオズキほうづきのオブジェ。

ホオズキ(鬼灯・酸漿)のページ

野沢温泉スキー場
樹氷
樹氷
2002年2月、野沢温泉スキー場で

標高がさほど高くないせいか野沢温泉スキー場では山頂まで樹が茂っています。 そして樹には新雪が降り積り氷の花となります。

明かりの燈る樹
明かりの燈る樹
2002年2月、野沢温泉宿の庭で

ホテル玄関前の植え込みに雪が積もってロマンティックです。
野沢温泉スキー場&温泉街はこちらです

蕗の薹(ふきのとう)
蕗の薹(ふきのとう)他の天ぷら
2002年2月、野沢温泉の宿食

生のふきのとうでなくて恐縮ですが、揚げたての熱々旨うまです。 写真のうち上2つがふきのうとうです。ちょっと苦味があって春の味覚という感じでしょうか。

ふきのとう
ふきのとう部拡大図
2002年2月、野沢温泉

ふきのとうと言う名前が付いているぐらいですから意味的に 「地上に生い出た蕗の若い花茎」(大辞林第二版)ということであまり食べ過ぎると 成長したフキやキャラブキが食べれなくなるのではと心配です。

ネコヤナギ(猫柳)
ネコヤナギ(猫柳)
2002年2月、野沢温泉の宿
旅館のトイレにいけてありました。

ネコヤナギ(猫柳) は、水辺を好む柳の一種で、 早春に銀白色の花の穂の毛が猫の尾のように見えるヤナギ科ヤナギ属の落葉低木です。 雌雄異株()で雄花と雌花がそれぞれに咲きます。

一般名:ネコヤナギ(猫柳)
学名:Salix gracilistyla
別名:タニガワヤナギ(谷川柳)、カワヤナギ(川柳)、エノコロヤナギ(狗尾柳)
科属名:ヤナギ科ヤナギ属
原産地:中国、日本
樹高:1〜5m 開花期:3〜4月 結実期:5〜6月 花穂(かすい)長:3〜4cm

黄・白菊
生花−黄・白菊(野沢温泉)
旅館の床の間にいけてあった菊の生け花

キク(菊)は、春の桜と同様、ともに日本を代表する国花となっている耐寒性常緑多年草(宿根草)です。
花色は、豊富で、ピンク、赤、白、黄、橙、複色があります。花の大きさも、花径18cm以上の大菊、9cm以下の小菊、その間の中菊があります。大菊(大輪菊)は通常一茎に一輪を咲かせるように摘芯することが多く秋の花展によく出展されているもので厚物(花弁がぼってり固まったもの)と管物(線香花火のように花弁が細く広がっているもの)系があります。中菊(中輪菊)には嵯峨菊や江戸菊、伊勢菊のような伝統的な系統のものです。小菊(小輪菊)は花色豊富で一重咲き八重咲き、丁子咲き、ボンボン咲きなどがあり、ケンガイ(懸崖)や盆栽、菊人形、玉造りなどにされます。菊人形を見ると横溝正史の映画が思い出されます。スプレーマムはアメリカ産の小中菊でパステル調の花色で、花がスプレー(分枝)状につくことから名付けられました。ポットマムは大量生産する鉢物用に改良された品種の総称で周年開花します。

一般名:キク(菊)
学名:Dendranthema×grandiflorum
別名:イエギク(家菊)、スプレーマム(spray mum)、ガーデンマム(Garden mum)、ポットマム(Pot mum)、クッションマム(Cushion mum)
属名:キク目キク科キク属
原産地:中国、米国(スプレーギク)
草丈:30〜60cm 花径:9cm未満(小菊) 9〜18cm(中菊) 18cm以上(大菊)  開花時期:9〜12月 花色:ピンク、黄、白、赤、橙、複色

キク(菊)のページ
タラの芽と蕨の芽
タラの芽と蕨の芽ー春の味覚

緑色がタラの芽で茶色が蕨の芽です。長芋(白色)もおまけにつけてみました。どうでしょ。 「『どうでしょ』って言われたって、単なるお通しじゃないの」とは言わないで下さいね。実はそうなんですけれど・・・。