ウミケムシ(海毛虫)
ウミケムシ(海毛虫、学名:Chloeia flava)とは、太平洋南西部、インド洋、日本に分布する、ウミケムシ科ウミケムシ属のゴカイの仲間です。
英名で、Fireworm(ファイアワーム、火の虫)やキイロウミイモムシ(黄色海芋虫)と呼ばれます。
海棲多毛類の動物で、日本では本州中部以南の砂浜や、岩場、海底の砂地に生息し、接触すると炎症を起こすので注意が必要です。
ウミケムシ科には100種以上います。
体長は5-13cmで、剛毛を除く体幅は1.5cm程です。
体形は楕円形又は細長く、体に鮮やかな黄色や赤褐色の縞模様があり、背中央部に暗紫色円斑があります。
体側部には炭酸塩が鉱化した白い剛毛の触手があり、コンプラニンという毒成分を持つので、皮膚や粘膜に接触すると炎症反応を引き起こします。
昼は海底で寝ている夜行性で俊足に泳ぎ光に集まります。
食性は、動物プランクトンを捕食する肉食で、天敵はタコや、鳥類、魚類、カニ類などです。
Chloeia flava(クロエイア・フラバ)はウミケムシの代表種です。
名前の由来
和名の「海毛虫」は海に生息する多毛類の毛虫だから。
属名「Chloeia」は、古代ギリシャ語「χλ?η(chlo?、新芽)」に由来し、体の鮮やかな色や様子が植物のように見えることから名づけられました。
種小名の「flava」は、ラテン語「flavus(黄色い)」の女性形で、体色が黄色味を帯びている外見から作られました。
一般名:ウミケムシ(海毛虫)
学名:Chloeia flava(クロエイア・フラバ)、キイロウミイモムシ(黄色海芋虫)
別名:Fireworm(ファイアワーム、火の虫)
分類名:動物界環形動物門多毛綱ウミケムシ目ウミケムシ科ウミケムシ属ウミケムシ種
生活型:海棲多毛類の動物
生息分布:太平洋南西部、インド洋、日本では本州中部以南、
環境:砂浜、岩場、海底の砂地、
体長:5-13cm、体幅:1.5cm(剛毛を除く)、
体形:楕円形又は細長い、体色:鮮やかな黄色や赤褐色の縞模様、背中央に暗紫色円斑、
体側部:白い剛毛(炭酸塩で鉱化された毛)の触手あり、
触手:毒あり、毒成分はコンプラニン
行動:夜行性で泳ぐ、昼は海底の砂中で寝ている
食性:動物プランクトンを捕食する肉食、
天敵:タコ、鳥類、魚類、カニ類キク科などの葉
成虫(蛾)は有毒、幼虫(毛虫)は無毒
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