第七章:月の裏側の図書館と、眠る本たち【しずくの夢日記】

しずくが目を覚ましたのは、
ふわふわの雲でできたベッドの上。
見上げると、そこには――
裏返った月。🌕🔄

「ようこそ、月の裏側へ。
ここは“眠る本たち”の図書館です。」

そう語りかけてきたのは、
本のしおりでできた司書、“スピンさん”。📎📚
彼は、ページのすきまに住んでいて、
まだ読まれていない物語を守っているのです。

図書館の中には、
開かれたことのない本、
書かれかけて止まった本、
誰かの夢の中でしか存在しない本――

そんな“眠る本たち”が、
月の光でゆらゆらと呼吸していました。🌙📖

「この本を開くには、夢の鍵が必要なんです」
そう言ってスピンさんが差し出したのは、
“ため息でできた鍵”。 💨🔑

しずくがそっと鍵を差し込むと、
本がふわりと開き、
中から“未来のしずく”が現れました。 💧⏳

「こんにちは、ぼく。
きみがこの本を開くのを、ずっと待ってたよ。」

未来のしずくは、
少し背が高くて、目がやさしくて、
でもどこか、ちょっぴりさみしそう。

「この先、きみは“忘れること”を学ぶ。
でも、それは“なくなる”ってことじゃない。
忘れることで、また出会えるんだ。」

その言葉を聞いたとたん、
図書館の本たちが一斉にページをめくり始め、
月の裏側が、まるで星の海のように輝き出しました。 🌌📘

「さあ、次の夢へ行こう。
今夜の物語は、まだ始まったばかりだよ。」

しずくは未来の自分と手を取り合い、
月の光の階段をのぼっていきました。 🌙 🪜

🌟つづく🌟


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