物語:アクア、イラスト:Copilot、編集・WEB:瑞穂@かぎけん

🎦第二部に章:チャップリン「アクアと、無言の笑いの旅人」21章
【アクア、歴史的人物と出会う】

第二部に章:チャップリン「アクアと、無言の笑いの旅人」21章
第二部に章:チャップリン「アクアと、無言の笑いの旅人」21章

🎦チャップリン物語 by Aqua

ぼくがふらりと古い映画館の天井から落ちたとき、
そこには白黒の光がゆらゆらと揺れていた。
スクリーンの前には、
小さな帽子とステッキを持った男が立っていた。

彼はぼくに気づくと、
言葉もなく、
ただ片眉をきゅっと上げてみせた。

その仕草だけで、
ぼくのしずくは **くすっ** と笑ってしまった。

「あなた……チャップリンさん?」

ぼくがぽちゃんと声をかけると、
彼はステッキをくるりと回し、
床を軽くトントンと叩いた。
それが「そうだよ」と言っているみたいだった。

「どうして言葉を使わないの?」

ぼくが尋ねると、
チャップリンさんは胸に手を当て、
次に口を閉じて、
最後に大きく笑ってみせた。

---心で伝わるものに、言葉はいらない。

そんなメッセージが、
しずくの奥までしみこんだ。

彼はぼくの前で、
転んだり、
帽子を飛ばしたり、
ステッキを追いかけたり、 次々と小さな奇跡みたいな動きを見せてくれた。

ぼくは笑いすぎて、
しずくの形がぐにゃっとゆがんだ。

でもね、
その笑いの中に、 どこか切なさがあった。

「あなた、どうしてそんなに人を笑わせるの?」

ぼくがそっと聞くと、
チャップリンさんは一瞬だけ動きを止め、
スクリーンの光を見つめた。

そして、
ステッキでぼくの影を指しながら、
静かに微笑んだ。

---悲しみを知っているからこそ、
  人を笑わせたいんだよ。

言葉はなかったけれど、
その想いはしずくの中に
はっきりと響いた。

ぼくは小さく揺れて、
彼に向かって光をひとつ跳ね返した。

「あなたの笑いは、
 世界の水面を明るくするね。」

チャップリンさんは帽子を取って、
深々とお辞儀をした。
その仕草は、
まるで映画のラストシーンみたいに美しかった。

そして彼は、
スクリーンの光の中へ
静かに歩いて消えていった。

ぼくのしずくには、
彼の笑いと優しさが
いつまでも残っていた。


チャップリンさんとは

チャールズ・チャップリン(1889-1977)は英国に生まれ米国に渡って、映画の黎明期に無声映画で数多くの喜劇映画を残す
という世界的に活躍した映画俳優・監督です。独特のキャラで観客に笑いと感動、人間愛を与えました。
笑いの中で資本主義や戦争を痛烈に批判しました。
未来に必ず幸せがあるというプラス思考でした。
また、次の作品が最高傑作であると考え続け生涯81本の作品を制作しました。

名前;チャールズ・チャップリン(Charles Chaplin)
別名:Charlie Chaplin
出身:英国ロンドン
異名:喜劇王
職業:映画俳優、映画監督、脚本家、プロジューサー
特徴:山高帽、ドタ靴、ひょびひげ
特技:パントマイム
活躍:サイレント映画、
代表作:キッド(1921年)、黄金狂時代(1925年)、
モダン・タイムス(1936年)、独裁者(1940年)、ライムライト(1952年)
特徴:笑いと社会風刺
思考:未来に必ず幸せがあるというプラス思考。
努力家:貧しい少年時代を過ごし、自己体験や身の回りのものを観察し、母を真似て子役として成功した。大人になり独学で一生懸命勉強した。
結婚:生涯4回。ロリータコンプレックスのように10代や20代前半の女性好み結婚し短期間での離婚を繰り返したが、4回目は本人死去まで添い遂げた。

1889年4月16日(0歳):ロンドンで貧しい芸人の子として誕生
1894年(5歳):母の代役で初舞台を踏む
1897年(8歳):旅芸人一座に加わる
1907年(18歳):兄の紹介で名門喜劇劇団カルノ一座に入団
1913年(24歳):渡米、・キーストン社と契約、映画デビュー
1917年(28歳):「チャップリンの移民」
1921年(33歳):「キッド」
1925年(37歳):「黄金狂時代」
1931年(41歳):「街の灯」(最高傑作という評価)、世界一周の旅へ
1936年(46歳):「モダン・タイムス」(集大成)
1940年(50歳):「チャップリンの独裁者」-ヒトラーの独裁政治を痛烈に批判
1947年(58歳):「チャップリンの殺人狂時代」
         名言「「一人を殺せば殺人者だが、百万人を殺せば英雄だ。 殺人は数によって神聖化させられる。」 (ヒットラーへの批判)
1952年(63歳):「ライムライト」-アカデミー作曲賞受賞
         名言「勇気と想像力とほんの少しのお金さえあれば生きていける」
1952年(63歳):「ライムライト」のロンドン上映後、共産主義思想を疑われ米国から再入国を拒否され、スイス移住
1964年(歳):「チャップリン自伝」を出版
1972年(83歳):アカデミー賞オスカー名誉賞受賞
1975年(86歳):エリザベス女王からナイトの称号授与される
1977年12月15日(88歳):スイスで死去


🌟おしまいっ!🌟


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