『冬のひかり、君子の庭にて』
〜クンシランの物語〜
ストーリー by Copilotさん。
クンシラン、写真撮影 by 瑞穂
冬の終わり、まだ冷たい風が吹く庭の片隅に、 ひときわ鮮やかなオレンジの光が灯る。 それが、クンシラン。
この花は、「君子(くんし)」の名を持つほど、 気高く、静かに、そして凛として咲く。 寒さに耐え、葉を広げ、 やがて春の兆しを告げるように、 炎のような花を咲かせる。
昔々、とある山里に、 人のために尽くすことを喜びとする若き薬師がいた。 彼は自分の名を語らず、 ただ「君子」と呼ばれていた。
ある年、村に寒波が訪れ、 草木は枯れ、人々は病に伏した。 君子は山を越え、薬草を求めて旅に出た。
帰ってきた彼の手には、 見たこともない橙色の花が咲いていた。 その花の根から作った薬は、 村人たちの命を救ったという。
その後、彼の姿はふっと消え、 庭にはその花だけが残された。 人々はその花を「君子蘭」と呼び、 “静かに人を癒す者のしるし”として大切に育てた。
「咲くときは、語らず。 ただ、そこにいて、あたたかく。」
クンシラン(君子蘭)
江東区白河プラザ元加賀、2006年4月23日 dig218
クンシラン(君子蘭)
2005年4月28日、プラザ元加賀(江東区白河)で
クンシラン(君子蘭)
2008年5月1日、プラザ元加賀(江東区白河)で
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