別名:ツバキ(椿)、ヤマツバキ(山椿)、Common Camellia(コモン・カメリア)
ヤブツバキ(藪椿) は、ツバキ目ツバキ科ツバキ属の常緑高木で、いわゆる、ツバキ(椿)のことです。
原種は紅色の五弁花で、冬〜春(12月〜4月)に開花します。
園芸品種が多数育種されており、花色や形、時期が多種多彩になっています。
葉は明緑色をしており、大きくて光沢があり、皮質で厚く、縁に鋸歯はなく単葉が互生して付きます。
ツバキの変種に、新潟地方のユキツバキ(雪椿)や、茶人が好むワビスケ(侘助)などがあります。
また、同じツバキ属には
サザンカ(山茶花)
があり、似ていますが、ヤブツバキが花弁の基部や雄しべの花糸が合着しているのに対し、
サザンカは合着しないので見分けられます。
一番簡単な見分け方は散った花弁を見ることです。
サザンカの開花期は10月〜12月頃です。
また、両者の違いはサザンカには、葉や茎、新芽、子房に微毛があるのに対し、
ヤブツバキにはありません。
ヤブツバキとサザンカの交雑種に、
カンツバキ(寒椿)
があります。カンツバキはサザンカと見分けがつきにくく、
葉は小さく、光沢がなく、葉縁に鋸歯があります。
花弁がバラバラに落ちます。
開花期は11月〜2月でサザンカより後に咲きます。
代表的な品種に「勘次郎」や「獅子頭」があります。
一般名:ヤブツバキ(藪椿)
学名:Camellia japonica L.(カメリア・ヤポニカ)
別名:ツバキ(椿)、ヤマツバキ(山椿)、Camellia(カメリア)、Common Camellia(コモン・カメリア)
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱ビワモドキ亜綱ツバキ目ツバキ科ツバキ属
原産地:日本(本州〜九州)、台湾、朝鮮半島
樹高:6〜15m
開花期:12〜4月 花色:紅 花径:7cm
葉色:明緑色 葉形:長楕円形or楕円形 葉長:5〜12cm
結実期:夏〜秋 果実色:褐色 果実径:2cm
■関連ページ
ヤブツバキ(藪椿)
ヤ行の花図鑑
日光植物園(2008年5月25日)
11月の花木(プラザ元加賀、2011年11月5日)
花図鑑
樹木図鑑
花暦
花暦2008年
麹町便り
memo
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ヤブツバキ(藪椿)
2004年1月1日、木場公園で
ヤブツバキ(藪椿) 12月にならないと咲きませんね。
ネームプレートはグリーンツアーでボランティアが挿したもの
2011年11月5日、プラザ元加賀で
ヤブツバキ(藪椿)
2008年5月25日、日光植物園で
既に終わりかけています。
ヤブツバキの果実
深大寺植物園、2016年6月5日
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