3月の花#3(2008年)

【かぎけんWEB】
城ヶ崎海岸、2008年3月23日

イワタイゲキ(岩大戟) イワタイゲキ(岩大戟) キブシ(木五倍子) キブシ(木五倍子)

城ヶ崎海岸に釣行した2008年3月に撮影した花と木の写真と説明があります。

●花の種類
キブシ(木五倍子)イワタイゲキ(岩大戟)

■関連ページ
3月の花#3(2008年)-城ヶ崎(伊東市) : キブシ(木五倍子)  イワタイゲキ(岩大戟)  イワタイゲキ(岩大戟)撮影場所  ア行の花図鑑  カ行の花図鑑  3月の花#2(2008年)-殿ヶ谷戸庭園(国分寺市)  3月の花#1(2008年)  花暦2008 


●キブシ(木五倍子)
キブシ(木五倍子)
キブシ(木五倍子) 薄黄色花

キブシ(木五倍子) は、春、薄桃色や薄黄色の釣鐘型の小花を葡萄のように枝から垂れ下げて咲かせる キブシ科キブシ属の落葉低木です。 横に長く広がる細い枝に花穂が沢山付き、上の小花から咲き始めます。染井吉野のように葉に先駆けて花が咲きます。 雌雄異株で、雌株は花後に実が成り、その実から黒い染色が採れます。この染料はフシ(五倍子)の代用として使われ、 昔の既婚女性の御歯黒に使われました。キブシ(木五倍子)という名はここから付けられました。 ちなみに、フシ(五倍子)とは虫瘤でヌルデという木に昆虫が寄生して出来るコブのことで、 その中に含まれる成分のタンニンが黒色の染料として使われます。 一方、雄株は実を結びませんが、花は雌株より沢山咲きます。同じキブシ科キブシ属に、花と葉がキブシ(木五倍子)より大きい  ハチジョウキブシ(八丈木五倍子) があります。

キブシ(木五倍子)

一般名:キブシ(木五倍子)
学名:Stachyurus praecox(スタキウルス・プラエコクス)
別名:スタキウルス・プラエコクス(Stachyurus praecox)、キフジ(木藤)、マメブシ(豆五倍子)
属名:キブシ科キブシ属
原産地:日本
樹高:300〜500cm 花期:3〜4月 花穂:3〜10cm 1個の花:0.7〜0.9cm  花色:薄桃・薄黄

キブシ(木五倍子)のページ
イワタイゲキ(岩大戟)
イワタイゲキ(岩大戟)

イワタイゲキ(岩大戟)は、春、直立した太い茎先に黄い花(実際には苞葉)を複数個咲かせる、 海岸の岩場に群生するトウダイグサ科トウダイグサ属の多年草です。 花のように見えるのは輪生した黄色い苞葉で、花は苞葉に包まれた小さく目立たないものです。 花は葉と同じ黄色をしており、中央に1本の雌花がありその周辺を数本の雄花が取り囲むトウダイグサ属の特徴である 杯状花序を形成し、苞葉と花が一体となり大きな黄色い花のように見えます。 一般の花が好んで咲かない厳しい環境下の海岸の岩場で、岩の隙間に地下茎を力強く伸ばし自生します。 葉は密で、互生して付けます。 白い汁で被れることがありますので要注意です。イワタイゲキ(岩大戟)と似た花にノウルシ(野漆)がありますが、 生えている場所は畑の脇道や湿地となります。

イワタイゲキ(岩大戟)

一般名:イワタイゲキ(岩大戟)
科属名:トウダイグサ科トウダイグサ属
学名:Euphorbia jolkinii Boiss
草丈:30〜40cm 開花期:3〜4月 花色:黄 苞葉色:黄 花径:0.5〜0.6cm

トウダイグサ科の植物
ポインセチア(poinsettia)
ショウジョウソウ(猩々草)
ハツユキソウ(初雪草)
イワタイゲキ(岩大戟)

イワタイゲキ(岩大戟)のページ
イワタイゲキ(岩大戟) イワタイゲキ(岩大戟)
イワタイゲキ(岩大戟)
イワタイゲキ(岩大戟)の撮影場所
イワタイゲキ(岩大戟)はこのように生育環境が厳しい溶岩質
の海岸岩場で、ひっそり、しかし旺盛に咲いている野草です。

イワタイゲキ(岩大戟)に関する関連記事は ↓
  釣りページ(2008年3月23日) にもあります。