カツオノカンムリ(鰹の冠)【かぎけんWEB】

カツオノカンムリ(鰹の冠)

カツオノカンムリ
カツオノカンムリ(鰹の冠)、イラスト by yuki@kagiken


カツオノカンムリ(鰹の冠)

カツオノカンムリ(鰹の冠、学名:学名:Velella Velella)とは、熱帯の外洋の表層を浮遊するギンカクラゲ科カツオノカンムリ属の小型のクラゲです。
英名で、By-the-wind sailor(風まかせの船乗り)、Purple sail(紫の水夫)、Velella(ヴェレラ)、シーラフトと呼ばれます。
海表面を風向きと海流に身を任せて漂流しており自分で行方を制御できず、運が悪ければ砂浜に打ち上げられて死亡することあります。
沢山の微小なポリプが集合して1個の生物のように機能する群体性クラゲです。
体長は6cm程で、帆の高さは3cm程です。
、 体色は濃青色で、基盤は円盤形で、その上に三角形の帆のような冠があり、その下に触手状の刺胞があり微小な動物性プランクトンを採食します。 天敵はウミウシや、ムラサキイガイです。
、 >繁殖には2つあり、無性生殖で繁殖するポリプ型と、有性生殖を行うクラゲ型があります。 身体を構成する群体ポリプには、帆を作る係、餌を捕食する係、消化する係、生殖係などの役割があります。
空気を閉じ込めて密閉されて気泡体は海面に浮くためで、その上には左右に傾いて風を受ける帆があり、気泡体の下には捕食係のポリプが垂れ下がって餌を採ります。
鰹と同じ時期に来て、冠状の三角形の硬い帆を持つことが和名の由来です。
刺胞には毒がありますが、人間の皮膚を貫通できないため人体には無害ですが、触った手で目や傷口に触ると問題を引き起こす可能性があります。

一般名:カツオノカンムリ(鰹の冠)
学名:学名:Velella Velella
別名:By-the-wind sailor(風まかせの船乗り)、Purple sail(紫の水夫)、Velella
分類名:動物界刺胞動物門ヒドロ虫綱花クラゲ目ギンカクラゲ科カツオノカンムリ属カツオノカンムリ種、
生活型:外洋性刺胞動物(ヒドロ虫類)、
生息分布:世界中の温帯域(暖海性)、
生活環境:外洋性で、黒潮海域の海表面を浮遊、
体長:max.6cm、帆高さ:max.3cm、
体色:青、体形:円盤形で三角形の帆のような冠がある、
体:触手状の刺胞を持つ、
食性:微小の動物性プランクトン、
捕食者:ウミウシ、ムラサキイガイ、
繁殖:無性生殖で繁殖するポリプ型と、有性生殖を行うクラゲ型の2通り
注記:刺胞は有毒ですが人間の皮膚を貫通できないため人体には無害。
しかし、目や傷口に接触すると問題を引き起こす可能性がある。


■関連ページ

カツオノカンムリ(鰹の冠)  無脊椎動物図鑑  魚類図鑑  箱根園水族館(2012年6月24日)  品川水族館  葛西臨海公園(2014年5月10日〜11日)  旭山動物園(2009年12月27日  マウイ水族館(2001年8月12日) 

カツオノカンムリ(鰹の冠)

カツオノカンムリ
カツオノカンムリ(鰹の冠)、イラスト by yuki@kagiken