ツバキとサザンカの見分け方・違い・比較|かぎけんWEB

「息抜たい夢」からお届けします。
ツバキ(椿)とサザンカ(山茶花)の違いをイラストと表で分かりやすくご紹介。

サザンカとツバキは似ている

サザンカ(学名:Camellia sasanqua)ツバキ(椿、学名:Camellia japonica)はいずれもツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹で、いずれも冬季に開花しています。

サザンカとツバキの簡単な見分け方

開花時期は、サザンカ(山茶花)の方が秋から冬と早く、ツバキ(椿)は冬から春まで咲きます。
花の散り方は山茶花は、花弁が1枚ずつバラバラに散り、椿は首毎ポトッと落ちることが多いです。勿論例外はあります。

サザンカとツバキの交雑種

サザンカとツバキの性質を受け継いだ 春サザンカ ”梅ケ香”(ハルサザンカ ’ウメガカ’、学名:Camellia x vernalis 'Umegaka')のような自然交配品種や、園芸的交雑種のカンツバキ(寒椿、学名:Camellia sasanqua 'Shishigashira' )があります。

サザンカとツバキの見分け方詳細


ザンカ(山茶花) ツバキ(椿)
イラスト イラストで見る。サザンとツバキの違い
イラストで見る。
サザンカ (山茶花、学名:Camellia sasanqua) とツバキの違い
科属名 ツバキ科ツバキ属 ツバキ科ツバキ属
花期 10〜4月 12〜4月
花径 5〜7cm 3〜10cm
花姿 平開する
サザンカ(山茶花)
サザンカ程には平開しない
  ツバキ(椿)
落花 花弁がバラバラに散る
サザンカ(山茶花)落花
花は首ごとボトッと落ちる
ツバキ(椿)
雄しべ 筒状にならない 筒状になる(ことが多い)
樹高 50〜1200cm 50〜1800cm
葉長 3〜7cm 5〜12cm
葉形 細長め 楕円形で先が尖る
葉縁 鋸歯(細かいギザギザ)が目立つ
山茶花の葉
全縁
ツバキの葉
葉柄・若枝に細毛
果実、 球形で表面に毛がある 球形で表面がツルツル
椿果実
芳香 無(例外的に匂い椿には有る)
花図鑑classicツバキ(椿)サザンカ(山茶花) 
花図鑑newツバキ(椿)サザンカ(山茶花)ツバキ(椿)とサザンカ(山茶花)の違い 

サザンカの花

笑顔 笑顔
山茶花 '笑顔(エガオ)'

開花期:12月上旬〜3月、花色:明桃色、花の形:八重咲、花の大きさ:大輪、ハルサザンカ群、備考:立性、用途:庭木、鉢植え


サザンカ乙女 サザンカ乙女
山茶花 '乙女サザンカ'

開花期:12月〜3月、花色:明桃色、花の形:千重咲、花の大きさ:中輪、カンツバキ群

山茶花 '勘次郎(カンジロウ)' 山茶花 '勘次郎(カンジロウ)' 山茶花 '勘次郎(カンジロウ)
山茶花 '勘次郎(カンジロウ)'

開花期:12月〜2月、花色:紅色、花の形:八重咲、花の大きさ:中輪、(カンツバキ群)


山茶花 '獅子頭' 山茶花 '獅子頭'
山茶花 '獅子頭'=カンツバキ(寒椿)

開花期:11月下旬〜2月、花色:明るい紅色、花の形:八重咲、花の大きさ:中輪、カンツバキ群、備考:横張り性、用途:庭木、鉢植え、盆栽


昭和の栄 昭和の栄 昭和の栄
山茶花 '昭和の栄(ショウワノサカエ)'

開花期:秋〜冬、花色:濃桃色、花の形:千重咲、花の大きさ:中輪、カンツバキ群、備考:枝張り良く旺盛、花つきよく花の形も派手な近代的な品種


山茶花 '立ち勘 山茶花 '立ち勘
山茶花 '立ち勘(タチカン)'=立寒椿、勘次郎の異名

開花期:秋〜冬、花色:紅色、花の形:千重咲→獅子咲、花の大きさ:中輪、(カンツバキ群)、備考:立ち性、用途:鉢植え、生垣、庭木

初光 初光 初光 初光 初光 初光
山茶花 '初光(ハツヒカリ)'

開花期:10月〜12月、花色:桃紅色(外弁)、白色(内弁)、花の形:千重咲、花の大きさ:大輪、(カンツバキ群)

富士の峰 富士の峰 富士の峰
山茶花 '富士の峰(フジノミネ)'

開花期:11月上旬〜1月、花色:白色、花の形:千重咲〜獅子咲、花の大きさ:中輪、カンツバキ群、備考:横張り性、性質:寒さにやや弱い