タンチョウ (丹頂)とは
タンチョウ (丹頂、学名:Grus japonensis)とは、北海道の釧路湿原に生息する日本固有のツル科ツル属の鳥です。
別名でタンチョウヅル (丹頂鶴)とも呼ばれます。
全長は約120cm、翼長は約65cm、翼開長240cm、体重4〜10Kgで翅色は白色ですが次列風切と三列風切は黒い。嘴色や目の横は灰色で顔・首色は黒、虹彩は暗褐色で、肢は暗灰色、頭部は血が透けて見えるので赤い。
縁起の良い鳥とされ、正月の縁起物や芸術作品に使われます。
餌付け
北海道の阿寒湖、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリでは餌付けに成功しています。
鶴が登場する有名な短歌
作者 山部赤人
出典 万葉集 第6巻919番歌
原文 「若浦尓 塩満来者 滷乎無美 葦邊乎指天 多頭鳴渡」
詠み 「若の浦に 潮満ち来れば 潟を無み 葦辺を指して 鶴(たづ)鳴き渡る」
意味 「若の浦に 潮が満ちて来ると 干潟が無くなるので 葦辺(あしべ)を目指して 鶴が鳴きながら飛んで行く」
和名の由来
丹(タン)=赤い、頭頂
使用例
・伊藤若冲ー吉祥画「旭日松鶴図」(旭日、松、双鶴)
・能曲「鶴亀「―「亀は万年の齢を経、鶴は千代をや重ぬらん」
・日本航空のシンボルマーク「鶴丸」
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一般名:タンチョウ (丹頂)、学名:Grus japonensis、別名:タンチョウヅル (丹頂鶴)、英名:Japanese Crane、分類名:動物界脊索動物門脊椎動物亜門鳥網ツル目ツル科ツル属タンチョウ種、生息地:湿原、湖沼、河川、繁殖地:釧路(日本)、全長:約120cm、翼長:約65cm、翼開長:240cm、体重:4〜10Kg、翅色:白色、次列風切・三列風切色:黒色、嘴色:灰色、顔・首色:黒、虹彩色:暗褐色、目の横:灰色、肢色:暗灰色、頭部:赤、繁殖様式:卵生、営巣:皿状、繁殖期:2月下旬〜4月下旬、一度にメスが産む卵数:1〜2個、抱卵:雌雄交代、抱卵期間:約1ケ月、特記:特別天然記念物
食性:雑食(昆虫、甲殻類、カタツムリ、タニシ、ドジョウ、コイ、ヌマガレイ、エゾアカガエル、アオジ等の雛、ヤチネズミ、セリ、ハコベの葉、アシ・スゲ・フキの芽、スギナの茎、フトモモ・ミズナラの果実)
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