カタツムリ(蝸牛) とは、野原等の地面〜樹木の湿った場所に生息する柄眼目オナジマイマイ科マイマイ属の陸性巻貝です。
軟体(本体)部はナメクジに似ていますが、ナメクジと異なり螺旋状に巻いた薄い殻を持っています。
カタツムリは這って移動するため長距離を移動出来ず、そのため地域性に依存しし土地固により種類が異なります。
雌雄同体ですが1個体だけでは繁殖せず、2匹が交尾しお互いの精子を注入し産卵を行います。
尚、カタツムリは広東住血線虫という寄生虫の宿主になることがあるので、取り扱いに注意が必要です。
一般名:カタツムリ(蝸牛)
学名:Gastporopoa
分類名:動物界軟体動物門腹足綱有肺亜綱柄眼目オナジマイマイ科マイマイ属
別名:デンデンムシ、マイマイ・カタツブリ、Land snail
分布:野原や林、水辺 環境:地面〜樹上
生活型:陸性巻貝
殻径:1〜5cm 体色:通常、茶系に柄模様(無地の場合もあり)
活動時期:4〜11月 食性:草食性
特徴:丸く螺旋状に巻いた巻貝、雌雄同体
【カタツムリの種類】
ミスジマイマイ(三筋蝸牛) は、関東地方の疎林の地面や樹上に生息する殻径4.5cm程の綱柄眼目オナジマイマイ科マイマイ属ミスジマイマイ種のカタツムリです。
殻は丸く平たく右巻きで茶色地には褐色の縦縞帯があり、細い横縞の溝(火炎)が多数あります。
関東、伊豆諸島に生息する蝸牛で殻が右巻きのものにはミスジマイマイとその亜種であるシモダマイマイ(下田蝸牛)、
トラマイマイ(虎蝸牛)、クノウマイマイ(久能蝸牛)があります。
一般名:ミスジマイマイ(三筋蝸牛)
学名Euhadra peliomphala
分類(目科属):動物界軟体動物門腹足綱有肺亜綱柄眼目オナジマイマイ科マイマイ属ミスジマイマイ種
分布:関東地方の野原、林、水辺 環境:地面〜樹上
殻径:4.5cm 殻高:2.5cm 殻形:丸く螺旋状に右巻の巻貝 本体(軟体)色:暗茶色 殻色:茶系に柄模様 繁殖期:4〜10月 食べ物:草食 雌雄同体 特徴:関東域に生息し殻が右巻き
コダママイマイ は、キューバ原産で山岳地帯やコーヒー農園に生息する
柄眼目コダママイマイ科コダママイマイ属の陸性巻貝です。
ニシキマイマイ(錦蝸牛)は、殻径5cmにもなる腹足綱有肺亜綱柄眼目オナジマイマイ科マイマイ属の大型のカタツムリです。
主に西日本の近畿〜中国地方、北陸の人家や野原、水辺の地面〜樹上に生息します。
本体(軟体)は茶色地で背部に太い褐色条があります。
薄い殻は丸く平たく右巻きで茶色地で褐色の縦縞帯があり、細い横縞の溝が多数あります。
ギョリキマイマイ(学名:Euhadra eoa gulicki、科属名:柄眼目オナジマイマイ科マイマイ属)に似ていますが、ニシキマイマイやナミマイマイには軟体部背面に太い黒縦帯があるのに対し、ギョリキマイマイに太い黒縦帯はありません。
一般名:ニシキマイマイ(錦蝸牛)
学名:Euhadra sandai
分類(目科属):動物界軟体動物門腹足綱有肺亜綱柄眼目オナジマイマイ科マイマイ属
分布:近畿地方〜中国地方、北陸の人家や野原、水辺 環境:樹上、地面
殻形:丸く螺旋状に右に巻いた巻貝 殻径:5cm 殻高:2.5cm 本体(軟体)色:茶色で背部に太い褐色条 殻色:茶系に柄模様 活動時期:4〜11月 食べ物:草食 雌雄同体 特徴:軟体部背面に太い黒縦帯を持つ
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