花名の最初の一文字がハ・ヒ・フ・ヘ・ホで始まるハ行の花が大集合
深い雪に覆われた、静寂な冬の庭。 そこは、すべてが白く、冷たく凍り付いた世界だった。
けれど、凍てつく土の奥深くで、ひとつの球根が熱い夢を見ていた。 それは、冷え切ったこの世界を温めるような、燃え盛る炎の夢。
「まだ、諦めてはいけない」
その強い意志が、冷たい土を押し上げ、厚い雪を割り、茎を伸ばした。 そして、ついに地表に顔を出したその花は、夢見た通りの、鮮血のような深い赤色をしていた。
その姿は、まるで真っ白な雪原に灯された、消えることのない小さな灯火のようだった。