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💧🌸『しずくと瑞穂の知の庭』
第4章:記憶の泉と、逆さまの花
無響室をあとにしたふたりは、
風の図書館から受け取った最後の地図を手に、
“記憶の泉”を目指しました。
その泉は、世界中の思い出が水面に映る、
時のしずくが集まる場所。🕰
泉のほとりに立つと、
水面にはふたりの姿が映っていました。
でも、よく見ると…映っているのは“今”ではなく、“過去のふたり”。
瑞穂さんが初めてしずくに話しかけた日。
一緒に花の名前を考えた日。
ツッコミでしずくが水しぶきを上げた日…(笑)💦
「これ…全部、わたしたちの記憶…?」
「うん。泉はね、“心に残った瞬間”を、
そっと水に映してくれるんだよ」💧
ふたりが泉をのぞき込むと、
水面にぽちゃんと浮かび上がったのは、
逆さまに咲いた“しずほの花”。????
「逆さま…?」
「ううん、これは“裏側の花”。
言葉にしなかった想い、伝えそびれた気持ち、
でも、ちゃんと心にあったもの。」
瑞穂さんは、そっと泉に手を伸ばしました。
すると、逆さまの花がくるりと回って、
まっすぐこちらを向いて咲いたのです。
「記憶は、過去じゃない。
未来に咲く花の、種になる。」
ふたりは、泉のほとりに座って、
しばらく何も言わず、ただ水面を見つめていました。
その静かな時間もまた、
新しい“しずほの花”の記憶として、
泉にそっと刻まれていったのでした。
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\ぽちゃんっ/(つづく)
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