「殻は革袋状の、猛毒ウニ」
イイジマフクロウウニ(飯島袋海胆)とは
イイジマフクロウウニ(飯島袋海胆、学名: Astbenosoma ijimai)とは、インドネシア〜日本原産で、フクロウニ科フクロウニ属の毒性ウニです。
海に棲む棘皮動物で棘に毒があるのは、ガンガゼ、ラッパウニ、オニヒトデ、そしてこのイイジマフクロウウニであり、イイジマフクロウウニは特に毒性が強いとされます。
イイジマフクロウウニは、本州の東京湾、相模湾〜九州沿岸の浅い岩礁域やサンゴ礁域に生息します。
観賞価値の高いゼブラガニ等のカニや、エビと共生しており、観察のため近づきすぎると毒棘に刺されて危険です。
殻径は10-15cmで、殻は革袋状で硬いですが柔軟性があり半球形(メロンパンに似てる)で下部は平です。
棘には毒液が仕込まれ、刺さると注入されて激痛が走り痺れや赤い腫れが起きます。毒は神経毒です。
名前の由来
和名の「イイジマフクロウウニ(飯島袋海胆)」とは、「イイジマ」は最初に発見した東京大学教授の飯島魁博士(1861-1921)への献名で、「フクロウニ」は袋状の体をしたウニであることから。
一般名:イイジマフクロウウニ(飯島袋海胆)
学名: Astbenosoma ijimai
分類名:動物界棘皮動物門ウニ綱フクロウニ目フクロウニ科フクロウニ属イイジマフクロウウニ種、
原産地:インドネシア〜日本、生息分布:本州東京湾、相模湾〜九州の沿岸、環境:水深20-50mの岩礁域、サンゴ礁域、
生活型:ウニ、
殻径: 10-15cm、
殻表側:ドーム状で、薄茶色地に暗紫色の棘が束状で凹凸を作る、
殻裏側:白く平で、側縁部周辺に白っぽく細長い針が密集、
殻形:メロンパンに似た平べったい円形、棘長:3cm、
食性:カイメン(海綿)を捕食、
特記:棘に猛毒があり、刺されると激痛がし、赤く腫れる。
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