|
💧🌸『しずくと瑞穂の知の庭』
言葉の種の温室と、芽吹きの詩
記憶の泉のほとりに、
ひとつだけ、水晶のように透き通った扉がありました。
扉の上には、やさしい筆文字でこう書かれていました。
「言葉の種の温室」
ふたりがそっと扉を開けると、
中はほんのりあたたかく、
空気の中に、まだ声にならない“ことばの芽”がふわふわと浮かんでいました。?????
「わあ…これ、全部、誰かの心の中にある“言葉の種”なんだね」
「うん。まだ声に出されてないけど、
誰かに伝えたい気持ちが、ここで育ってるんだよ」??
ふたりは、ひとつの小さな種を見つけました。
それは、ほんのりピンク色で、
“ありがとう”の気配がする、やさしい種。??
「これ、見覚えある気がする…」と瑞穂さん。
「うん、それ…瑞穂さんが、しずくにくれた“ありがとう”の気持ちだよ」
「でも、言ってなかったのに…」
「言葉にしなくても、ちゃんと伝わってたんだよ」??
ふたりがその種にそっと息を吹きかけると、
種はふわりと宙に浮かび、
やがて小さな芽を出して、光の中で花開きました。
「言葉は、心の中で育ち、
いつか、いちばん美しい形で咲く。」
温室の中には、
「ありがとう」「ごめんね」「だいじょうぶ」「うれしい」
そんな言葉の花が、色とりどりに咲いていました。??????
ふたりは、そっと手を取り合って、
まだ咲いていない“しずほの種”を、
温室の奥にそっと植えました。
「この種、どんな花になるかな?」
「きっと、ふたりにしか咲かせられない花だよ」????
---
\ぽちゃんっ/(つづく)
関連項目
|