苗場スキー場にてエッセイ(2002年1月6日)【かぎけんWEB】

新潟県南魚沼郡苗場町、2002年1月6日

苗場スキー場

世界最長 新設ゴンドラに乗る 苗場スキー場

スキー客は見た 現代版「兎と亀」の物語 
苗場スキー場
今冬、苗場スキー場には苗場と「かぐら・みつまた・田代」を結ぶ世界で一番長いゴンドラが登場しました。 8人乗りで苗場スキー場から田代ステーションまでの延長5,481mを15分で一気にスキヤー・スノーボーダーを運びます。話題のゴンドラ、どんな感じでしょうね。

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●苗場スキー場
苗場スキー場
苗場スキー場

まずは苗場スキー場で今春初滑り。 山頂から一気に谷底まで滑り降ります。 右下方に苗場プリンスホテル(複数)が見えます。

苗場スキー場
苗場スキー場

晴れていると周囲の風景がとても綺麗

苗場スキー場
海が見える
苗場スキー場
苗場スキー場(車も人も一杯)

苗場は人気スポットなので下のゲレンデは混雑しています。

苗場スキー場
この時代のスキーファッション女性
苗場スキー場
この時代のスキーファッション男性
苗場スキー場
苗場の山頂(2,145m)の「筍山」

樹氷が綺麗です。

苗場スキー場
苗場スキー場

上のゲレンデはまだ空いています。 苗場を一滑りしたら別のスキー場を滑ってみましょう。 今冬から苗場⇔田代間にゴンドラが新設されました。

苗場スキー場
新設されたゴンドラ(苗場口)

スキーヤーやスノーボーダーが列を作っています。
ゴンドラ乗り場は苗場スキー場の端の方に設置され、
人目につきにくいせいか思ったより利用者は少ないです。

苗場スキー場
ゴンドラに乗る

人やスキーのポール(ストック)、スノーボードは中に、スキーは外のラックに入れます。 座席は進行方向に向かって前に乗りたいものです。 後ろの座席(後ろ向き)は新幹線で後ろ向きの席に座るのと同じで、 あまり心地よいものではありません。

苗場スキー場
8人乗りゴンドラの雄姿
(苗場⇔田代)
苗場スキー場
ゴンドラ進行中
苗場スキー場
ゴンドラ進行中
苗場スキー場
ゴンドラ進行中

距離は延長5,481mあります。

苗場スキー場 
ゴンドラ進行中
苗場スキー場
ゴンドラ進行中

ジェットコースター顔負けのアップダウンを繰り返しながらゴンドラは行く。

苗場スキー場
ゴンドラは行く
苗場スキー場
田代ステーション

終点、田代ステーションが見えてきました。

苗場スキー場
田代ステーション

苗場を出発し、15分もうじき、田代ステーションです。

苗場スキー場
田代ステーション到着

15分の旅も終わり田代ステーション(標高1,346m)に到着。 ちなみにゴンドラの中でも携帯は3本線が立ち都会と同様に電話もメールも受信できます。

苗場スキー場
かぐら・みつまた・田代スキー場マップ

後方地図の左手方向(ここでは見えません)が「苗場」で、
ゴンドラが到着した駅が「田代」(地図左)。
以下、「田代」から右方向に→「かぐら」(地図中央)→「みつまた」(地図右)の
順となっています。ですから、実際に長く滑る場合には、
左方向にリフトを乗り継ぐことになります。

苗場スキー場
田代スキー場

ここは「神楽ヶ峰」(標高2,029m)の中腹辺りにあるスキーです。

苗場スキー場
田代

ここはファミリー向けの比較的平らのコースが多いです。

苗場スキー場
田代

コースを走行しながら左、左へとリフトを5回ほど乗り継ぎ 、「かぐら」に向かいます。約50分位の道程です。

苗場スキー場
田代湖

下方に見えるのは「田代湖」です。

苗場スキー場
かぐらスキー場

「田代」から総計7回程度リフトを乗り継ぐと 「かぐらスキー場」の頂上(標高1,845m)に到着します。 ここは「神楽ヶ峰」の山頂付近にありますので比較的、雪室が良いです。

スキー場積雪情報を伝える看板
苗場スキー場

日本を代表する他のスキー場:八方や栂池、蔵王、野沢等のスキー場等の情報がないのは このホテルの施設があるところに限定されているのでしょうか。 いずれにしましても、この日は全て滑走可能でした。

スキー場積雪情報
7:00am
上信越・関東 積雪/cm 東北・北海道 積雪/cm
苗場 200 雫石 130
三国 210 千畑 140
かぐら・みつまた 230 阿仁 150
かぐら・田代 210 森吉 170
湯沢 中里 170 鰺ヶ沢 180
土樽 180 函館 七飯 100
六日市 八海山 200 ニセコ東山 200
小千谷 山本山高原 120 真駒内 130
万座温泉 150 富良野 150
水上l高原 170 深川 100
軽井沢プリンス 80 糠平温泉 90
志賀高原 焼額山 190 津別 90
ごりん高原 120 札幌北広島 70
妙高杉ノ原 170

燕温泉 230

日光菖蒲ヶ浜 110

狭山 65


●昼食
苗場スキー場レストラン「アルム」
レストラン「アルム」

田代ステーション傍にあるレストランです。
プリンスHが経営しているので紳士的なサービスが受けられます。

苗場スキー場レストラン「アルム」
レストラン「アルム」

スキー客で賑わっています。標高1,345mにある「レストラン・アルム」。

コロッケサンド
コロッケサンド

コロッケサンドがグーです。

熱々ピッツァ
ミックスピザ

熱々ピッツァもあります。

カプティ−ノ
カプティ−ノとシナモン(右上)

寒いときは、カプティ−ノ!

ホットワイン
ホット赤ワイン

これは珍しい ホットワイン

●苗場スキー場 ナイター
苗場スキー場
ナイター

苗場スキー場はナイターもやっています。

苗場スキー場
ナイター

ナイターもやる元気モノ

苗場スキー場
苗場スキー場の夜景
苗場スキー場

それにしてもプリンスHは暫く来ないうちに建物の戸数が増えました。 でも、部屋数より部屋の広さを増やして欲しいです。

●駐車場
苗場スキー場
1月連休の中日
苗場プリンスHの駐車場

手前の宿泊客専用駐車場、前方の川向こうにある日帰り客用駐車場ともに満杯。 (午前7時現在)

苗場スキー場
駐車場

橋の向こうにある宿泊客専用駐車場にも続々車が駐車中。 ここからホテルまではちょっと距離がある。(午前7時現在)

苗場スキー場
満杯の駐車場
ホテル前は車が一杯
苗場スキー場
どこも一杯

●兎と亀の物語
ふと外を見ると こんな光景が見られました。 さしづめ現代版「兎と亀」の物語でしょうか。
1月連休の中日(なかび)。
 
苗場スキー場は混んでいた。
従って駐車場も混んでいた。

特にホテル宿泊専用駐車場の中でも、 玄関近くのスペースは満車状態。 他にも宿泊客専用の駐車スペースはあるのだが、 ホテルから遠いので倦厭される。 スキーや荷物を玄関で下ろし、 また車を遠くの駐車場に留めにゆくのが皆嫌なのだ。 駐車係もホテル前は満車で駐車できないと言うし。
ということで、大抵のドライバーはおとなしく、 遠く離れた駐車場に車を留める。

苗場スキー場

というわけで宿泊者専用駐車場はずっしりと満員であった。

朝、目が覚めてホテルの窓のカーテン越しに外を覗いて見た。
 
「うわぁ、おるわ、おるわ。ずらっと駐車しちょるがな」っと、怪しい言葉を発する。

「あれ?道路に車、留まってるよ」
「あの車7時前から留まってるよ」
「朝よっぽど早く出てきたんだろうね」
「大変だね」
 ・・・
「まだ留まっているよ」
「凄いね」
「朝食たべに行こうか」
「うん、行こう」
 ・・・
「まだ留まっているよ」

苗場スキー場

ところが、目を凝らして見ると夜明け前から1台の車が空きを待って留まっている。 7時になり、8時になり9時になったが道路に留まっている。 なぜにその列が良いのか分からないが留まっている。

上から見ていると帰宅してゆく車がちょろちょろと出てくる。
 
「空いてるスペースがあるのになぁ。」
「気付かないのかな」
「どうしてあそこがいいんだろ」
 
そうこうしているうちに、9時半になり1台の車がやってきた。
 
「あっ、別の車が来たよ」
「空いてるところが分かったのかな」
「先車(さきぐるま。ずっと留まっている車のことです)。早く気づけ!」
苗場スキー場

9時半になり1台の車がやってきた。

後車(あとぐるま。後から来た車)がどうやら駐車スペースを見つけたらしい。
 
「どうやら見つけたみたいね。方向転換してきたよ」
「ソロソロっとやってくるね」
「えぇただ今、先車の脇を通過中」
苗場スキー場

どうやら駐車スペースを見つけたらしい。

後車が先車に気兼ねしつつ、一路空きスペースへ向かう。
 
「後車、気兼ねしつつ目的地に接近中」
「前車、どうしたのかな」
苗場スキー場

停車中の車(さきぐるま)に気兼ねしつつ 一路空きスペースへ向かう。

後車が目的地に到着し、バックで駐車する体勢に入りました。
 
「駐車地点で停車。バックします」
「ピピッピピッ」
「あなたは佐川急便か」
苗場スキー場

駐車の体勢をとる後車(あとぐるま)

無事近くに駐車できて満足なドライバー。
余裕がでてきたせいか、車にフロントカバーを掛け始める。
 
「なんか広げてるよ」
「なんだろう」
「フロントカバーみたい」
「いらないんじゃないかな」
苗場スキー場

余裕が出来てフロントカバーを掛け始めるドライバー

「フロントカバー、ヨシ」
「あなたが指差点呼しなくても良いぞ」
「良いか」 
「掛け終わったようだよ」
苗場スキー場
フロントカバー、ヨシ
「駆け足で行っちゃったよ」
「走らなくてもよいのにね」
苗場スキー場
なぜか走る人
「先車の運転手、寝てるのかもしれないね」
「朝無理して早く起きすぎちゃって、肝心なときに寝ちゃったのかしら」
「これじゃ、意味無いよね」
「起こしてあげようか」
「疲れているんだから、寝かせておいてあげたら」
「かめ(亀)わんでおいてってとこかな」
「ん?」
 
「現代版『兎と亀』のお話みたいだね」
「高みの見物してないで、滑りに行こうか」
「うん。それにしても、先車大丈夫かなぁ」
苗場スキー場
相変わらず留まっている人
2002年1月6日 麹町便り(2002年2月4日号)から