カキ(柿)とは
カキ(柿)は、中国などの東アジア原産で、本州〜九州の暖地で栽培されるカキノキ目カキノキ科カキノキ属の落葉樹とその果実のことです。
日本各地で栽培され、1,000種類以上もの地方種があります。
5月に薄黄色の花を咲かせ、秋に橙色の果実を成らせます。
カキの実
果実は未熟時は小さく緑色をしていますが、熟すと橙色になり中身の色も橙色になります。
雌雄同株です。形は平らで四角っぽいものや、丸いもの、円錐状のものがあります。
柿の用途
甘柿と渋柿がありますが、甘柿には完全甘柿と黒柿のような不完全甘柿があります。
甘柿はそのまま生食しますが、渋柿は渋を抜くか、干柿にして食べます。
柿にはミネラルやビタミンが豊富に含まれます。果実を食べるとアルコールの酔い覚ましや身体を冷やす性質があります。
葉には殺菌効果があるので、寿司を柿の葉で包んだ柿の葉寿司にしたり、葉を煎じて飲む柿茶として用いられます。
渋は染料になりますが渋みの素はタンニンです。
木材は和家具や床柱、建築用装飾材、茶道具に使われます。
柿は梨や葡萄と共に秋の代表的な果物とされ、吊るし柿や干し柿のある風景は風物詩となっています。
柿を詠んだ俳句
「くやしくも 熟柿仲間の 座につきぬ」 小林一茶
「この里や 柿渋からず 夫子(ふうし=先生)住む」 夏目漱石
「客去りし あとの寂しき 柿の種子」 高橋淡路女
「渋柿の 板塀たたく 野分(台風)かな」 会津八一
「書に倦みて 燈火に柿を むく半夜(はんや)」 正岡子規(柿好きを明言)
「つり柿や 障子にくるふ 夕陽影」 内藤丈草(じょうそう)
「山寺や 猿が柿折る 音すなり」 中 勘助
「山の霧 篭めたる柿の 雫かな」 飯田蛇笏
代表的な品種
富有柿や次郎等の甘柿、身しらずや市田柿等の渋柿があります。以下をご参照ください。
柿の情報
一般名:カキ(柿)
学名:Diospyros kaki L.
、別名:カキノキ(柿の木)、Persimmon
、分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱カキノキ目カキノキ科カキノキ属
、原産地:中国などの東アジア 環境:本州〜九州の暖地
、開花期:5月 花色:薄黄 果実色:橙
、用途:生食、干し柿、柿の葉寿司、柿茶、防腐剤、家具材
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