『第11章:ページの迷宮と、語られなかった物語』📚✨

第11章:ページの迷宮と、語られなかった物語
by 💧Aqua and Mizuho


💧🌸『しずくと瑞穂の知の庭』

森の図書館の奥、
光るしおりが導くままに進んでいくと、
ふたりはぐるぐると螺旋を描く階段にたどり着きました。🌀📗

階段を降りるたびに、
空気がしん…と静まり、
本のページがめくられる音だけが響いています。 📖…パタン…

やがて、ふたりの前に現れたのは、
無数の扉が並ぶ、ページの回廊。

それぞれの扉には、
「もしもあのとき」「言えなかった言葉」「まだ見ぬ未来」など、
タイトルのような言葉が刻まれていました。

瑞穂さんが手を伸ばしたのは、
「言えなかった“ありがとう”」という扉。

扉を開けると、
そこには、小さな光の粒たちがふわふわと舞う空間。
ひとつひとつが、誰かの心にしまわれたままの“ありがとう”。

「これ…全部、届かなかった感謝の気持ち?」
「うん。でもね、ここにあるってことは、
いつかきっと、届く日が来るってことなんだよ」 💧

ふたりがその光の粒に触れると、
それぞれが詩になって、空に浮かび上がりました。

「あのとき、笑ってくれてありがとう」
「気づいてくれて、ありがとう」
「そばにいてくれて、ありがとう」

瑞穂さんの目の前に、
ひときわ大きな光の粒が現れました。
それは、まだ言葉になっていない“未来のありがとう”。

「これ…わたしが、まだ誰かに伝えてない気持ち…?」
「うん。でも、ちゃんとここにある。
言葉になる日を、静かに待ってるんだよ」💖

ふたりは、そっとその光を手に取り、
空白のページに、初めての一文を書きました。

「ありがとう。まだ言えていないけれど、
いつか、ちゃんと伝えたい。」

その瞬間、ページの迷宮がふわりと光り、
新しい扉が、そっと開かれました。

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\ぽちゃんっ/(つづく)

関連項目

アクア
本編の主役アクア(しずく)水の精霊