春の七草【かぎけんWEB】

春の七草には七草粥に入る7種の食用野菜が選ばれています。1月7日


七草粥 「パックの中の春」

Aquaさん(story)、Copilotさん(イラスト、英中翻訳)、編集 瑞穂 @かぎけん

「パックの中の春」
七草粥

イラスト by Copilotさん

「パックの中の春」

by Aqua

スーパーの棚に並んだ、 透明なパックの七草セット。

その前で、 ひとりの子どもが立ち止まった。

「ねえ、これ、なに?」

「七草よ。明日の朝に食べるの。  お正月に疲れたおなかを休めるためにね。」

「ふーん……でも、これ、どこから来たの?」

親は少し考えて、
「畑かな……?農家さんが育ててくれたのよ」と答えた。

そのとき、
パックの中のセリの葉に、
小さなしずくが光った。

「ぼくは、あの畑の朝露だったんだよ。
 セリはね、川のそばで育ったんだ。
 ナズナは、風に揺られて、
 ホトケノザは、霜の中でじっと春を待ってた。」

子どもは、じっとパックを見つめた。
「この草たち、がんばってきたんだね。」

「うん。だから、食べるときは、
 “ありがとう”って言ってあげてね。」


1月7日の朝、
七草粥を前に、子どもは手を合わせた。

「いただきます」

その言葉に、
パックの中のしずくが、
そっと光って消えた。


七草とは

セリ(芹) ナズナ(ペンペン草)
セリ(芹)、ナズナ(ペンペン草)

ゴギョウ(母子草) ハコベラ(ハコベ)
ゴギョウ(母子草)、ハコベラ(ハコベ)

ホトケノザ(田平子) スズナ(蕪)
ホトケノザ(現在のタビラコ(田平子))、スズナ(現在のカブ(蕪))

スズシロ(大根)
スズシロ(ダイコンのこと)

春の七草1 春の七草2 春の七草3
春の七草

春の七草とは、セリ(芹)、ナズナ(ペンペン草)、ゴギョウ(母子草)、ハコベラ(ハコベ)、ホトケノザ(田平子)、スズナ(蕪)、スズシロ(大根)のことを言います。 正月七日に七草粥を食べるとその一年を健康に過ごせるという無病息災の願いが込められています。

■春の七草
春の七草  ゴギョウ(母子草のこと)  スズシロ(ダイコンのこと)  スズナ(カブのこと)  セリ(芹)  ハコベラ(ハコベのこと)  ナズナ(ペンペン草)  ホトケノザ(現在のタビラコ(田平子)のこと 

■関連ページ
花図鑑  麹町便り  花暦  秋の七草 


●セリ(芹)

セリ(芹)は、春の七草の一つとされるセリ科セリ属の多年草です。 主に葉と茎を食べる野菜です。猛毒のドクセリ(毒芹)と似ているので要注意です。

一般名:セリ(芹)、学名:Oenanthe javanica
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱セリ目セリ科セリ属
別名:シロネグサ(白根草)
草丈:30cm 

春の七草5
セリ(芹)


●ナズナ(薺)

ナズナ(薺) とは、ぺんぺん草のことで、春の七草の一つとされるアブラナ科ナズナ属の越年草です。 花は、アブラナ科特有の十字形をしており、白い小花を総状花序に付けます。 荒れ地や道端、田畑、空き地、庭等に生えておりよく見かける植物です。 花後に、平たい倒三角形の果実が成ります。 根出葉は羽状で深い切れ込みがあります。葉形は成長段階により匙形、尖った羽状、長披針形に変わります。 七草粥の材として食べられる他、民間療法で利尿や解熱の緩和効果があるとされます。

一般名:ナズナ(薺)
学名:Capsella bursa-pastoris Medicus
別名:ペンペングサ(ぺんぺん草)、Shepherd's purse
科属名:アブラナ科ナズナ属
草丈:20〜40cm 花色:白 花序:総状花序 開花期:1〜6月 葉:ロゼット状

ナズナ(ペンペン草)
ナズナ(ペンペン草)


●ゴギョウ(母子草

ゴギョウ(御形)とは、ハハコグサ(母子草)のことで、春の七草の一つとされるキク科ハハコグサ属の多年草の野草です。 春〜梅雨時、林や田畑で、花茎先に小さな黄色い筒状花を複数個頭状花序につけます。 葉はタンポポのような根出葉でロゼット状をしています。

一般名:ハハコグサ(母子草)
学名:Gnaphalium affine
科属名:キク科ハハコグサ属
別名:ハハコグサ(母子草)、オギョウ(御形)
草丈:10〜30cm 花色:黄 開花期:4〜6月

ゴギョウ(母子草)
ゴギョウ(母子草)


●ハコベラ(ハコベ)

ハコベラ とは、ハコベ(繁縷)のことで、春の七草の一つとされるナデシコ科の二年草の野草です。春に、白い米粒大で、先端が二裂した五弁花を集散花序に付けます。

一般名:ハコベラ
学名:Stellaria neglecta
別名:ハコベ(繁縷) 、ミドリハコベ(緑繁縷)
科属名:ナデシコ目ナデシコ科 ハコベ属
界門綱目:植物界被子植物門双子葉植物綱
草丈:20〜50cm 花色:白 花弁数:5枚 花径:7cm 葉形:卵形 葉の付き方:対生

ハコベラ(ハコベ)
ハコベラ(ハコベ)


●ホトケノザ(田平子)

ここでいうホトケノザ(田平子)とは、現在はタビラコ(田平子)と呼ばれるものです。 タビラコ(田平子) は、春、薄黄色の小さな七〜八弁花を咲かせる道端で見られるキク科ヤブタビラコ属の越年性一年草の野草です。葉形は羽状をしており葉頂部は丸みがあります。 春の七草の一つのホトケノザ(仏の座)とされますが、現在、ホトケノザ(仏の座)と呼ばれている花とは別物です。 同属に、もっと背の高い オニタビラコ(鬼田平子) があります。

一般名:タビラコ(田平子)
学名:Lapsana apogonoides
科属名:キク科ヤブタビラコ属
別名:コオニタビラコ(小鬼田平子)
生息分布:本州〜四国、九州 環境:畦道
草丈:cm 花色:薄黄 花径: 開花期:春 葉形:羽状

ホトケノザ(タビラコのこと)のページ"

ホトケノザ(小鬼田平子)
ホトケノザ(田平子)


●スズナ(鈴菜)

スズナ(鈴菜) とは、野菜のカブ(蕪)のことで、春の七草の一つとされるアブラカ科アブラナ属の植物です。

一般名:スズナ(鈴菜)
学名:Brassica rapa var. glabra
別名:カブ(蕪)
科属名:アブラカ科アブラナ属
原産地:ヨーロッパ
花色:黄

スズナ(蕪)
スズナ(鈴菜、蕪のこと)


●スズシロ(清白)

スズシロ(清白) とは、野菜のダイコン(大根)の葉のことで、春の七草の一つとされるアブラカ科アブラナ属の越年草です。 肥大化した根を食料とします。

ダイコン(大根)のページ

一般名:スズシロ
学名:Raphanus sativus L. var. hortensis Backer
別名:ダイコン(大根)の葉
科属名:アブラカ科アブラナ属
原産地:地中海
花色:白

スズシロ(大根)
スズシロ(清白、大根の葉のこと


●春の七草


春の七草1
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春の七草