2015年5月3日(日)曇り 京都動物園で
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京都に小旅行すると言うと寺社めぐりをするものと思われ、動植物園に行くのだと言うと怪訝な顔をされる。特に動物園は子供のものとされ、
実際に入園者も小さな子連れファミリーばかりで動物園デートと言う若いカップルをあまり見かけない
動物園では人間が動物を観察しているつもりが、カバやヤギの場合、向こうがじっと人間を観察していることがありびっくりする。
観察眼はむしろ向こうの方が鋭く矜持さえ感じられる。
写真のライオンのような猛獣は夜行性なので開園時間帯には殆どが寝ている。以前シンガポール動物園に行ったが、ここは、昼夜別営業しており両方に入園した。
夜間動物園のうたい文句は、動物が本来の姿で行動する姿をありのままに観察できるということだったが、夜間にそれらの動物が積極的に行動することは無かった。
それはそうだ。
全ての動物の柵を開放し放し飼いにするわけではないし、決まった時間に餌が支給されるのだからわざわざ行動する必要が無い。
結局、夜行性動物は野生下で必要に迫られて闇夜に敵の不意を突いて狩猟する必要があったのであり、餌が努力せずに与えられて狩猟の必要が無いなら、
動物だってやらないのは、当然のことだ。
野生の本能といわれるものの中には、実は長い年月を代々厳しい自然の環境下で過ごして身につけた習性であるものが動物園生活で環境や生活が一変して、
中には動物園生まれという動物が出て来たことによって習性が本能となったものがあるのではないか。
そう言った意味では、人間も同様に習性に強く依存する生き物なので、これら動物園の動物とそう違わないものだと思えてしまう。
■関連ページ
京都動物園(2015年5月5日)
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