■蠅とは
ハエ(蠅、学名:Musca)とは、ハエ目イエバエ科やクロバエ科などの昆虫の総称を言います。家庭で見かけるのは「イエバイ」、魚類の内臓などにたかるのは「縞蠅」、糞などの汚物にたかるのは「黒蠅」、「銀蠅」、「蒼蠅」などがいます。体長0.5〜1cmで、体色は灰色や黒、青緑色。羽があり飛翔能力は高いです。
腐敗臭を発生する植物(虫媒花)に惹かれ図らずも受粉の役目を果たすとともに、食べ物にたかるので赤痢などの伝染病を媒介します。糞などの汚物に産卵するので、幼虫(蛆)はその中で成長します。人や動物には嫌われます。馬のしっぽが長いのは蠅やアブを追い払う役目も果たしています。
家に出るハエ
家に寄生するハエ(蠅)は、主にイエバエ(家蠅、学名:Musca domestica)です。
中東原産でハエ目イエバエ科イエバエ属の、羽を持ち飛翔する小さな昆虫です。食べ物やゴミ、死体に卵を産み繁殖し、また病気の媒介をするので害虫として嫌われます。
蛆から蛹、成虫になります。駆除し、環境を衛生的にすることで繁殖を防ぎます。
ハエは腐食臭がする花が好き
ザゼンソウ(座禅草)や、ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻、学名:Amorphophallus titanum)、ヤマコンニャク(山蒟蒻、学名:Amorphophallus kiusianus)などのような腐臭を出す植物には喜んで寄ってきます。
ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)
ヤマコンニャク(山蒟蒻)
俳句で歌われる
・やれ打つな 蠅が手をする 脚をする (小林一茶)
・蠅いとふ 身を古郷に 昼寝哉 (蕪村)
・うき人 の旅にも習 へ木曾の蠅 (芭蕉)
一般名:ハエ(蠅)、学名:Musca domestica、分類名:動物界節足動物門昆虫綱ハエ目ハエ亜目ハエ下目イエバエ科イエバエ属イエバエ種、別名:Housefly、生息分布:世界中、体長:0.5〜1cm、体色:灰色、食性:食べ物、汚物、腐敗集を出す植物、動植物の死体、ゴミ。
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