熱帯睡蓮 Aquarius (アクエリアス)は長楕円形の淡い紫色の花弁を3～4重に咲かせる熱帯睡蓮です。額～花弁～蕊の全体が紫色がかって全体でグラデーションに見えるのが特徴的です。また葉は小ぶりで斑紋がほとんどありません。
作出は1972年で熱帯睡蓮’Judge Hitchcock’と熱帯睡蓮Colorata(コロラータ)の掛け合わせという資料があります。確かに小型種のコロラータを片親に持つからか全体的に小ぶりです。
Aquarius（アクエリアス）の名前で一番有名なのはコカ・コーラ社の清涼飲料水でしょうか。米国航空宇宙局NASAは月着陸船や人工衛星、研究室、プロジェクトなどの名前で頻用しています。古くは星座のみずがめ座や古代ローマ都市の公共水道のことを表しますがさらに遡ればラテン語のAquaから派生した言葉なのは明らかです。
残念ながら睡蓮のAquariusの命名経緯や背景は分かりません。残念ながら苗が広く流通しているという訳でもなく入手は簡単ではなさそうです。この独特の色の美しい花は植物園でしか楽しめないのでしょうか？（この写真は熱川バナナワニ園で撮影）
