養殖ブリの美味しい工夫

東京近郊の居酒屋(特にチェーン店)で刺身の盛り合わせを頼むとかなりの確率でブリが入っています。安定的に手に入るブリはお店としても出しやすい食材の一つです。

科学技術部長は養殖魚は産地で活〆にされて氷漬けでトラック輸送されるものと思っていました。勿論、そのパターンもあるのですが、産地から船で都心に近い拠点まで運んできて、拠点のいけすを中継して出荷されることもあるようです。拠点を構える費用はかなりなものだと思いますが、都心部の需要に即応(急に出荷あるいは出荷控える)しやすい、活〆してその日に流通させられるなど考えてみればメリットも多いです。

このような工夫がされて出荷されるブリをはじめとする養殖魚ですが…科学技術部長は苦手です。特にブリは脂が強すぎてブリらしい味わいに欠けるように思います。養殖なので運動控えめ、高カロリー食である程度早く太らせる必要があるのは理解します。また脂が乗った身が消費者に好まれているのも理由の一つかもしれませんが…もう少し脂控えめで筋肉質な方がブリらしい味わいになると思うのです。なんとかお願いできませんかね…とここで書いても仕方がない。

食べるならお刺身よりも少し脂の落ちるブリしゃぶや照り焼き、ブリ大根などが良いと思います。

そうは書きましたが、都心の食卓を支えるため働いている方々には頭が下がります。下の動画は船で運んできたブリを拠点の養殖いかだに移し替える作業。ブリが入ったいかだは更に船で出荷する港の岸壁近くに移動されます。

撮影は2021年12月城ヶ島(1:00辺りから特にご注目)