ドンコの標準和名

さて近所で買ってきた魚。この魚知ってますか?「ドンコ」の名前が出てくればあなたはかなりの魚通だと思います。明らかに北の地方の魚で科学技術部長出身の高知や学生時代を過ごした九州では見たことがありません。

身はかなり柔らかく体全体が粘液に覆われています。大きな口に大きな目はやや深い海にすむ魚の特徴かと思います。身体に比べてえらく小さな尾びれはおよそ泳ぎが得意には見えません。

大きい方の魚はハリを咥えています。この大きさで赤い道糸に繋がった針で漁をするのはマダラのはえ縄漁。マダラ狙いの漁師さんの仕掛けにかかってしまったというところでしょう。いわゆる外道とは言え、せっかく取れてしまった魚、美味しく食べたいところです。この手の魚は刺身は難しいので、鍋料理にするのが一番。その時大事なのがキモです。アンコウもキモが美味しい魚ですがドンコは肝以外はあまり特徴的な味があるわけではなく淡白な白身です。なので味の決め手はキモ。

キモをつぶさないように丁寧におなかを出して、身は鍋用にざっくり切ります。料理の報告はまた次回にするとして、このドンコの標準和名は

エゾイソアイナメ

です。知ってました?魚にはまあまあ詳しい方だと思っている科学技術部長ですが…知りませんでした。

ドンコの写真(2022年1月)
ドンコの写真(2022年1月)