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電磁波解析ソフトユーザーインタビュー 京都工芸繊維大学 教授 武田 実 先生

電磁波解析をご自身の研究テーマであるナノフォトニクス分野の研究に活用されている京都工芸繊維大学 武田 実 先生にインタビューしました。武田先生は電磁波解析ソフトKeyFDTDを長期間お使いいただいているユーザー様です。先生ご自身と学生さんがどのようにソフトウェアを活用されているかお伺いしました。

オンラインインタビューの様子

京都工芸繊維大学 武田実先生 インタビュー
京都工芸繊維大学 武田実先生 インタビュー

本日はインタビューに応じて頂き有難うございます。科学技術研究所の藤田です。(以下 藤田)宜しくお願い致します。
武田です。(以下 武田)宜しくお願いします。

藤田 先生には長年にわたり電磁波解析ソフトKeyFDTDをお使いいただき有難うございます。研究分野について少しお伺いしたいのですが、KeyFDTDを使って研究されているのはどの様な分野ですか?

武田 ナノフォトニクスと言うナノ構造を応用した光学分野です。その中で特にプラズモニクスと呼ばれる表面プラズマを応用した非常に微細なナノ構造を持つ光学素子、光学デバイス、光学材料の研究を行っています。この研究の中でFDTDを有効活用しています。

藤田 実験とシミュレーションを突き合わせながら研究を進めているということですね。

武田 はい、FDTDで理論計算を行って、実際に実験でその構造と同じようなナノ構造を実際に作成しまして、光学的特性、分光特性、集光特性などを実際に実験機器で確認しています。その上でFDTDの結果と照らし合わせて比較参照しています。

気になる電磁波解析ソフトKeyFDTDの優れている部分は

藤田 開発者としてお伺いしたいのですが、KeyFDTDをお使い頂いてこの部分が優れていると言う点を教えていただけますでしょうか。

武田 とにかく使い易いです。ユーザーインターフェイスがしっかりしていて、高速計算できますし、非常に役に立ってます。

藤田 有難うございます。先生の研究室では先生ご自身でシミュレーションされているという事で、学生さんはお使いになっていませんか?

武田 学生もそうですね、現在修論、卒業研究の学生が全部で8人ほどいるのですが、3人程使っています。(科技研補足 KeyFDTDのライセンスはPCに対して発行されるためPCを共有する場合は複数人数でも使用できます。)

藤田 そうなんですね。有難うございます。ただ、3人で一つのパソコンを使い回しながらというのはかなり大変だと思うのですが。

武田 並列的に計算できますし。多少構造が複雑だと時間が掛かりますが、最初入力をして後は放っといて計算結果が出るまで待っていますね。うまくシェアしてやってます。

藤田 数人の方が一つのPCを共有しながら同時計算する方法で進められているのですね。ご活用いただいている様子が分かりました。有難うございます。電磁波解析ソフトKeyFDTDのリリース当初からお付き合い頂きまた先生には弊社の講演会等で講演頂いたり、深いご縁を感じます。

武田 こちらこそ、ユーザーサポートでモデル作成をお願いしたり、協力しながらこれまで来ましたね。

ユーザーサポートはいかがでしょうか

藤田 弊社のソフトやユーザーサポートについてお伺いできればと思うのですが、いかがでしょうか。

武田 ユーザーサポートについては何回もお世話になってますが、親切丁寧に対応していただき、非常に有難く思っております。

藤田 最近は電磁波解析入門講座や実践講座に学生さんが参加していただいていると思うのですが、ご感想をお聞きになっていますか?

武田 最近から参加し始めました。実際にはオンラインでは参加してなくて、録画の方をまずは見て勉強しています。まだこれからじっくり見てという段階です。

藤田 研究室の皆さんで見ていただけると嬉しいです。今後は先生の研究も若い方に引き継がれながら進めていくという形になっていくのでしょうか。是非、電磁波解析ソフトKeyFDTDを使った研究も継続していただければと。

武田 そうですね、私も来年度で退職予定なんですね。引き継いでもらう若手の先生もおります。

藤田 引き続き研究で活用していただけるのはとても嬉しいです。本日はインタビューにお答えいただき有難うございました。今後も是非宜しくお願いします。

武田 有難うございました。

光学素子の一例 Bull Eyes(※科技研の計算による結果です)
光学素子の一例 Bull Eyes(※科技研の計算による結果です)

インタビューの感想

京都工芸繊維大学の武田実先生には科技研が電磁波解析ソフトKeyFDTDをリリースして最も早期に導入していただきました。先生には開発の過程で様々なシミュレーションを行っていただき、解析に必要な機能や問題発生についてフィードバックを頂きました。

先生とのインタビューでは多くの学生さんと電磁波解析ソフトがインストールされたPCを共有しながら現在もご活用いただいている様子を伺い大変ありがたい思いです。

科技研は常に優秀なシミュレーションに興味のある技術者(とそれを目指す人)を募集しています。京都工芸繊維大学を含めKeyFDTDを使ってくれた学生さんや先生方が科技研にきて活躍する…なんてとても素敵だと思うのです。科技研で働きたい方、是非コンタクトして下さい(文責 科学技術部 藤田明希/今井恵美)