7月21日の誕生花、ネムノキ(合歓木、学名:Albizia julibrissin)

7月21日の誕生花、ネムノキ(合歓木、学名:Albizia julibrissin)
ネムノキ(合歓木、学名:Albizia julibrissin)とは、日本、南アジア原産で、マメ科ネムノキ属の落葉小高木です。
 英名で、Persian silk tree、 Pink siris、中国名では牛奶と呼ばれます。
 日本では、本州~四国、九州の山野、河川に自生します。
 ススキ(薄、学名:Miscanthus sinensis)や、イタドリ(虎杖、学名:Fallopia japonica)などと同様、先駆植物・パイオニア植物として知られます。
樹高は6〜10 mで、樹皮は灰褐色をしています。
 葉は緑色の偶数二回羽状複葉で互生して付きます。
 就眠運動をする植物として知られますが、実際には、この就眠運動は、暗くなることのためではなく、植物の体内時計の概日リズムによることであることが、1729年のフランス人科学者Jean-Jacques d’Ortous de Mairan(ジャン゠ジャック・ドルトゥス・ドゥ・メラン)による研究論文で解明されています。
 マメ科ですが、花はマメ科特有の蝶形をしておらず、6月〜8月の夜に桃色の雄しべが沢山集まった直径5 cm程の半球状の一日花を咲かせます。
花と樹皮を乾燥させたものは、それぞれ、合歓花(ごうかんか)や合歓皮(ゴウカンヒ)という生薬となり、不眠、不安に薬効があるとされます。葉はキチョウやカメムシが食草としています。
花名の由来
属名の「Albizia」は、18世紀のイタリアの植物学者、フィリッポ・デ・アルビッツィ(Filippo degli Albizzi)にちなんで名付けられました。種小名の「julibrissin」は、ペルシャ語で「gul-i-Abrisham(絹の花)」を意味し、ペルシアで広く栽培されていたことと、ネムノキの花が絹のような質感を持つことに因んで付けられました。
 和名の「ネムノキ」とは、葉が夜になると閉じて眠るように見えることに由来します。
ネムノキと似た花
ピンクの花を咲かせるマメ科オジギソウ属のオジギソウ(含羞草、学名:Mimosa pudica)、
 白花を咲かせるマメ科ギンゴウカン属のギンネム(銀合歓、学名:Leucaena leucocephala)、
 パウダーパフのピンク版でマメ科ベニゴウガン属のホワイト・パウダーパフ(White Powederpuff、学名:Calliandra haematocephala ‘Alba’)
万葉集とネムノキ
万葉集 第8巻 1461番歌
 作者:紀小鹿(紀女郎)
 題詞:紀女郎(きのいらつめ)贈大伴宿祢家持(おおとものすくねやかもち)歌2首
 紀女郎が大伴家持に花枝に添えて歌を贈っています。歌は2首歌で花は2花でそれぞれ合歓の花と茅花です。その内1首がこの合歓木(ねぶのき、ねむのき)を詠ったものです。
原文
 晝者咲 夜者戀宿 合歡木花 君耳将見哉 和氣佐倍尓見代
読み
 晝(昼)者(は)咲(き) 夜者(は)戀宿(寝る) 合歡木(ねぶ)(の)花 君(の)耳将見(め)哉(や) 和氣(わけ)佐倍(さへ)尓(に)見代(みよ)
 ↓
 昼は咲き 夜は恋ひ寝る 合歓木の花 君のみ見めや 戯奴(わけ、若い人→家持)さへに見よ
意味
 昼は開き 夜は(葉を閉じて)恋しく思って寝る 合歓(ねぶ)の木(を) 主人(紀女郎)だけが見ていいのかしら 若いあなた(家持)もご覧なさいな。
一般名:ネムノキ(合歓木)、
 学名:Albizia julibrissin、
 又名:Persian silk tree、 Pink siris、牛奶、
 分類名:植物界被子植物真正双子葉類マメ目マメ科ネムノキ属、
 原産地:日本、南アジア、生息分布:本州~四国、九州の山野、河川、
 樹高:6〜10 m、樹形:逆傘形、樹皮:灰褐色、
 葉色:緑、葉形:偶数二回羽状複葉、葉序:互生、
 花色:桃花、花序径:5 cm、開花期:6月〜8月の夜、果実形:楕円形、種子形:楕円形、種子色:褐色、
 花言葉は:胸のときめき、
 用途:庭木、公園樹、街路樹、防風林、材は木工用、花は生薬、漢方薬。
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