9月1日の誕生花、キキョウ(桔梗)

キキョウ(桔梗、学名:Platycodon grandiflorus)とは、日本、シベリア、中国原産で、キキョウ科の多年草です。
英名では「balloon flower」と呼ばれます。
草丈は50~100 cmです。
6月~9月に、花径3~5 cmで青紫または白、桃色の一重か、八重、絞りの花を咲かせます。
紫色の星型の花は和風の質素な趣を感じさせます。自生種は一重咲きが多いです。
花後に蒴果が成ります。
民間療法では、主に根に含まれる成分「サポニン」を使った生薬名「桔梗根(キキョウと読む)」を解熱・鎮痛・去痰剤として利用します。
花言葉
「変わらぬ愛」。
戦争時代に避難先が変わっても庭にこの花を植え続けて恋人を一生待ち続けた娘の思いによります。
花名はこの娘の名前からとられたという言い伝えや、漢方薬「桔梗」の音読み「キチコウ」が「キチコウ」に変化したとする説があります。
花名の由来
属名の「Platycodon」は、「Platy(広い)」+「codon(鐘)」の合成語で、鐘形で裾が広がる花の形によります、
種小名の「grandiflorus」は、「grandi(大きい)」+「florus(花)」の合成語で、花が大きいことによります。
英名の「balloon flower」は、開花前の蕾の形を風船に例えたことに撮ります。
アポイキキョウ
桔梗の矮性品種に北海道アポイ岳原産のアポイキキョウ(アポイ桔梗、学名:Platycodon grandiflorus)があります。
学名は桔梗と同じで品種は変わらず、花径3~5㎝ということも変わらず、
草丈が5~20cmと普通の桔梗より低いことが異なります。
園芸品種
園芸品種には紫色の八重咲き種シシンデン(紫宸殿)や、矮性種品種のサミダレ(五月雨)などがあります。
万葉集と草木ー桔梗
万葉時代では「朝顔」と呼ばれ、山上憶良が万葉集で秋の七草を詠んだ歌や作者不詳が詠んだ歌があります。
万葉集 第10巻 2104番歌
作者:不詳
題詞:詠花
登場する草木:朝顔(現在は→桔梗、と呼ばれている植物)
原文
朝杲 朝露負 咲雖云 暮陰社 咲益家礼
読
朝杲(顔)(は) 朝露負(ひて) 咲(くと)雖云(いへど) 暮(ゆふ)陰(に)社(こそ) 咲(き)益(まさり)家(け)礼(り)
↓
キキョウ(朝顔)は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲きまさりけり
意味
キキョウ(朝顔)は 朝露を受けて 咲くのが美しいというけれど 夕日に映える姿こそ 一層美しさが際立つもんだねえ。
■秋の七草
「萩の花 尾花 葛花 なでしこが花 をみなへし また 藤袴 朝顔が花(今の桔梗)」(山上憶良、万葉集)
ハギ(萩、学名:Lespdezap.)、
尾花=ススキ(薄、学名:Miscanthus sinensis)、
クズ(葛、学名:Pueraria montana var. lobata)、
なでしこ=カワラナデシコ(河原撫子、学名:Dianthus superbus “longicalycinus”)、
オミナエシ(女郎花、学名:Patrinia scabiosifolia)、
フジバカマ(藤袴、学名:Eupatorium japonicum)、
昔の朝顔=今のキキョウ(桔梗、学名:Platycodon grandiflorus)です。
一般名:キキョウ(桔梗)、
学名:Platycodon grandiflorus(プラティコドン)、
別名:バルーンフラワー(Balloon flower)、オカトトキ(岡止々岐)、チャイニーズベルフラワー(Chinese bellflower)、
分類名:植物界被子植物真正双子葉類キク目キキョウ科キキョウ属キキョウ種、
原産地:日本、シベリア、中国、園芸品種、
草丈:50~100 cm、
開花期:6月~9月、花序形:単頂花序/単生、花色:青紫・白・桃、花径:3~5 cm、花形:一重・八重・絞り、
果実型:蒴果。
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