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7月7日の誕生花、クチナシ(梔子)

7月7日の誕生花、クチナシ

クチナシ(梔子、学名:Gardenia jasminoides)とは、東アジア原産で、アカネ科の常緑低木です。
別名で、ガーデニア(Gardenia)、ヤエクチナシ(八重梔子)、センプク、サンシシ(山梔子)、ケープジャスミン(Cape jasmine)、Common gardenia と呼ばれます。

樹高は、100〜150 cmです。
葉に光沢があり楕円形をしています。
初夏に葉腋から花柄を出し単項花序に香りの良い純白の花を付けます。
花は筒状花で先端が5〜6裂します。当初、純白だった花も、時間の経過とともに黄色く変色します。

花は一重咲きが基本種ですが、八重咲き、大輪咲きもあります。
秋に熟す果実はサフラン(Saffron、学名:Crocus sativus ) と同成分であるクロシン(Crocin)が含まれ、乾燥させて、黄色や青の着色料として使われます。

クチナシの実栗
クチナシの実は黄色の染料となるので、栗きんとんではサツマイモを綺麗な黄色に染めるのに使われます。

お節料理の栗きんとんを作るときに薩摩芋を綺麗な黄色に染めたり、沢庵を漬ける時に使い白い大根を黄色に染めるのに使われます。

果実を発酵させて青い染料を作り衣類を青く染めることもできます。
さらに、果実は生薬や漢方薬「山梔子」の材料にも使われます。花は香水の材料ともなります。
繁殖は挿し木で行います。
残念なことに、蟻やオオスカシバの幼虫がつき易いです。

花言葉

「喜びを運ぶ」、「とても幸せです」

花名の由来

和名の「クチナシ」は、果実が熟しても割れないことから来ています。
属名の「Gardenia」とは、18世紀のスコットランドの医師、植物学者、動物学者で、アメリカで植物の標本をカールリンネに送ったアレキサンダー・ガーデン(Alexander Garden、 1730年1月 – 1791年4月15日)への献名です。
種小名の「 jasminoides」とは、ラテン語の「jasminum(ジャスミン)」+「-oides(のようなもの)」という接尾辞が付いて「ジャスミンのようなもの」という意味であり、
花にジャスミンのような香があることに拠ります
変種名の「radicans」とは、ラテン語の動詞「radicare(根付く)」の現在分詞形で「 根を出す、根付く」と言う意味で、コクチナシの性質に拠ります。

春夏秋の3大香木+冬のロウバイ

花には芳香があり、三大香木と言われる、

春のジンチョウゲ(沈丁花、学名:Daphne odora)
夏のクチナシ(梔子、学名:Gardenia jasminoides)
秋のキンモクセイ(金木犀、学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus)に、
冬のロウバイ(蝋梅、学名:Chimonanthus praecox)が加えられることがあります。

クチナシとコクチナシ

矮性品種として、クチナシより樹高や、花と葉が小振りなヒメクチナシ(姫梔子、コクチナシ、小梔子、ガーデニア、Gardenia)が多く鉢物で出回っています。クチナシより樹高が低く、花や葉も一回り小さめです。上に伸びない分、横に分枝し広がります。

クチナシ:樹高は100〜150 cm、葉身長:10〜15 cm、花径は10 cm、果実長は1.5〜2 cm。
ヒメクチナシ=コクチナシ:樹高は30〜40cm、葉身長:3-8cm、花径は4-5cm、果実長は1 cm。

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クチナシ(梔子、学名:Gardenia jasminoides)
特集 一日花
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7月7日の誕生花、クチナシ(梔子、学名:Gardenia jasminoides)かぎけん花図鑑 花日記2025年7月7日(月)
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