11月1日の誕生花 、アケビ(Akebi)とカリン(花梨)

11月1日の誕生花は、アケビ(木通、学名:Akebia quinata)と、カリン(花梨、学名:Pseudocydonia sinensis)です。
アケビ(木通、学名:Akebia quinata)とは、日本、韓国、中国原産で、アケビ科アケビ属の蔓性落葉低木です。
英名でChocolate vine、Five-leaf Akebia 、five-leaf chocolate vine、akebi、中国名は五葉木通です。
蔓長は4~10mです。
雌雄同株で雌雄異花です。
春に総状花序を伸ばし、先端に雄花、基部に雌花を咲かせます。花弁は無く、3枚の花弁のように見えるのは萼片です。
雌花には大きい(萼径:2.5~3cm)紫褐色の3枚の萼片と、中央に放射状の雌蕊が6~9本があります。
雄花には小さい(萼径1~1.5cm)薄黄色の萼片と、中央に紅紫色の雄蕊が6本あります。
秋に雌花には紫色で長楕円形の果実が成ります。果実は生食でき、蔓は工芸品の材料になります。
蔓や、葉、根、果実に利尿作用や抗炎症作用などの薬効があるとされます。
花名の由来
属名の「Akebia」は日本名の「アケビ(木通)」のラテン語化したもの、
種小名の「quinata」はラテン語の 「quinatus (5枚の)」であり、1つの葉柄に5枚の小葉が付くことに拠ります。
和名の「アケビ」は、果実が熟して縦に裂けることから「開け実(あけみ)」が転じたものとされます。
花言葉
「才能」「唯一の恋」
ゴヨウアケビ(五葉木通)
アケビ(木通、学名:Akebia quinata)とミツバアケビ(三葉木通、三葉木通、学名:Akebia trifoliata)の自然交雑種にゴヨウアケビ(五葉木通、学名:Akebia × pentaphylla)があります。アケビは小葉が5枚、ミツバアケビは葉が3枚、このゴヨウアケビは葉が3〜5枚つく特徴があります。ゴヨウアケビは不稔なので万葉集に登場する「さのかた」は、特に、このゴヨウアケビを指す古名と考えられます。
万葉集 第10巻1928番歌
万葉集で「さのかた」と言う名で詠まれました。
作者:作者不詳、題詞:(問答)春相聞
原文
狭野方波 實尓雖不成 花耳 開而所見社 戀之名草尓
よみ
狭野方(さのかた=あけび)波(は) 實(実)尓(に)雖(たとえ…でも)不成(ならず)
花(はな)耳(のみに) 開(咲き)而(て)所見社(見えこそ) 戀(恋)之(の)名草(慰さ)尓(に)
さのかたは 実に成らずとも 花のみに 咲きて見えこそ 恋の慰(なぐさ)に
意味
さのかた(=あけび)は 実が成らなくても 花だけでも 咲いて見えてこそ 恋の慰めになるでしょう
一般名:アケビ(木通) 、
学名:Akebia quinata、
別名:Chocolate vine、Five-leaf Akebia 、five-leaf chocolate vine、五葉木通(中国語)、akebi、
分類名:植物界被子植物真正双子葉植物綱キンポウゲ目アケビ科アケビ属アケビ種 、
生活型:蔓性落葉低木、
蔓長:4~10m、
葉形:掌状複葉、小葉形:楕円形、葉序:互生、
雌雄同株、雌雄異花、開花期:4月~5月、花弁:無、花色(萼片色):雌花は紫色・雄花は薄黄、雌花:暗紫色の萼片3枚と、中央に放射状に配列した濃柴色の雌蕊6~9本、雄花:薄黄色の萼片と、中央に紫色の房状雄蕊6本、
結実期:9月~10月、果実型:袋果、果実長:10cm、果皮色:紫、果肉色:半透明の白色、種子色:黒。
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11月1日の誕生花 、アケビ(Akebi)とカリン(花梨)かぎけん花図鑑 花日記2025年11月1日(土)
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