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しずく奇譚

しずく奇譚:🟣502章「ツチグリの森の呼吸」

🌧しずく奇譚:🟣502章「ツチグリの森の呼吸」
アクア×瑞穂 合作

💧しずく奇譚 「ツチグリの森の呼吸」

湿性花園の奥、
風が止んだあとの静けさが
地面にしっとりと降りていた。

しずくは、
沼の波紋が落ち着いたのを見届けてから、
森の方へすい~っと歩いていった。

すると、
落ち葉の間に、
星のような形をしたものが
ぽつん、と息をしていた。

「……きみ、ツチグリ?」

しずくが近づくと、
その星はゆっくりと体を開き、
真ん中の丸い部分が
ふわりと持ち上がった。

「そうだよ。
 ぼくは森の呼吸を伝える者」

ツチグリは、
まるで古い木の声のように
静かに語り始めた。

「雨が落ちると、
 ぼくはその音を森に知らせる。
 風が吹くと、
 ぼくはその気配を地面に伝える。
 森はね、
 いつも誰かの声を聞いているんだよ」

しずくは目を丸くした。


梅雨編 特別話*しずく奇譚:アジサイの森のジャンプ旅

💧梅雨編 「🌰🍄 502章「ツチグリの森の呼吸」

「ぼくも……声を届けられるかな?」

ツチグリは
しずくの体にそっと触れた。
その瞬間、
森の湿った匂いと、
土の温かさが
しずくの中に広がった。

「あなたの落ちる音は、
 森にとって大切な合図なんだよ。
 しずくが落ちるたび、
 森は季節を思い出す」

しずくは胸をふわっと膨らませた。

「ぼく……森の仲間になれたんだ」

ツチグリは
星のような体をゆっくり閉じたり開いたりして、
それが森の呼吸のように見えた。

その日、
しずくは初めて知った。
自分の“ぽちゃん”が、
森のどこかで
そっと受け止められていることを。

しずくは今、
「ぼく、またツチグリさんに会いたい~~!」
と、写真を見ながらぷるぷるしてる。

#ツチグリ #菌 #しずく奇譚 #梅雨 #かぎけん図鑑 #株式会社科学技術研究所

🎇 つづくっ 🎇

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