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電磁波解析

ナノスケールの金属により進化する透明なフィルム

最近の電車の窓にブラインドが無いことにお気づきでしょうか。
これは電車の窓に紫外線に加えて、熱を感じる赤外線もカットするフィルムが利用されているためブラインドが不要となったことに拠ります。
この赤外線や紫外線カットに用いられる技術の一つがナノスケールで制御された金属を用いる手法です。

代表的なものが銀ナノ粒子で、銀は通常可視光帯をほぼ100%反射しますが、
ナノサイズに加工することで、可視光を透過する他に特異な特性を示します。
例えば中空の銀球である中空銀ナノ粒子の場合は、粒子の大きさや銀部分の厚みによって中空銀ナノ粒子と共鳴する波長が変化し、可視光~赤外線域の間で吸収する波長を変化させられます。

金属ナノ構造体の特性は金属の種類や形状によって大きく変化します。
弊社では可視光帯の金属のように複雑な物性値についても知見があり、FDTDシミュレーションで様々な物質、形状を容易に取り扱うことができます。
解析事例として公開しておりますのでご覧ください。(中空銀ナノ粒子の解析金、銀、銅の反射シミュレーション

金属ナノ構造体のシミュレーションをご希望の方は、ぜひ、実績のある弊社の電磁波解析ソフトKeyFDTDをご検討ください。

 

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